月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.04.19

渡邊雄太、プレーオフ第2戦は出場なし - ラプターズはシクサーズに連敗

 NBAプレーオフのイースタンカンファレンス1回戦、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ対トロント・ラプターズのシリーズは、日本時間4月19日(北米時間18日)にシリーズ第2戦を迎えた。シクサーズの地元フィラデルフィアのウェルズファーゴ・センターで行われたこの試合はシクサーズが112-97で勝利。渡邊雄太が所属するラプターズは、4戦先勝の7試合シリーズの1回戦で黒星が2つ先行する苦しい状況に立たされた。


ラプターズは初戦で左足首を負傷したオールラウンダーのスコッティ・バーンズが欠場。また、試合直前までフォワードのサディアス・ヤング(左手親指過伸展)と得点源のシューティングガード、ギャリ―・トレントJr.(新型コロナウイルス感染以外の体調不良)も欠場の可能性があった。層の厚みの点で厳しい状況を迎え、ニック・ナースHCは試合前、欠場が確定したバーンズのアウトサイドシューティングを補う戦力の一人として渡邊の名前も挙げ、貢献に期待するコメントをしていた。しかし、ヤングとトレントJr.が最終的に出場できたこともあり、渡邊に出番は来なかった。

 

 

 


スターターとして攻守にわたり貢献してきたルーキーの不在を、ラプターズは序盤こそしのぎ、第1Qを終えた時点では33-32と1点リードしていた。しかし第2Q以降はシクサーズのビッグマン、ジョエル・エンビード(この試合で31得点、11リバウンド[ともにゲームハイ])のフィジカルなプレーやタイリース・マクシー(23得点、9リバウンドにゲームハイの8アシスト)のスピードに乗ったトランジションオフェンス、トバイア・ハリス(同20得点、10リバウンドのダブルダブル)らの高確率のシューティングに対抗しきれなかった。


ラプターズではOGアヌノビが26得点、パスカル・シアカムが20得点に10リバウンドのダブルダブル、フレッド・バンブリートも20得点。控えフォワードのクリス・ブーシェイも17得点に8リバウンドと貢献した。ただ、体調不良が続くトレントJr.は無得点。シクサーズとのシリーズ中にバーンズが復帰できるかどうかの見通しが不明確な中、トレントJr.のコンディションも大きな懸念事項だ。

 

 両チームのシリーズ第3戦は日本時間4月21日(木=北米時間20日[水])。この試合と続く第4戦(日本時間24日[日])は、ラプターズの地元トロントのスコシアバンク・アリーナに舞台を移して行われる。



文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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