月刊バスケットボール6月号

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2022.04.19

「町田瑠唯とのプレーが楽しみ」 – 東京2020金メダリスト、アリエル・アトキンス(WNBAミスティクス)語る

 町田瑠唯が新たに加わるWNBAのワシントン・ミスティクスが、2022シーズン開幕を前にしたトレーニングキャンプをスタート。初日の4月18日に記者会見を開き、マイク・ティボーHCとプレーヤーたちメディアからの質問に応じた。


ミスティクスには昨夏の東京2020オリンピックで金メダルを獲得したアメリカ代表の一員だったアリエル・アトキンスが所属している。アトキンスは同大会のグループラウンドと決勝戦で、日本代表との2試合に短い時間ながら出場しており、町田のプレーぶりを良く知っているプレーヤーだ。町田の印象を聞くと、以下のようにシューティングガードらしいコメントが返ってきた。

 

会見でのアリエル・アトキンス(写真をクリックするとインタビュー映像が見られます)

 


「ルイについて一番驚かされたのは彼女のコートビジョンで、正直なところ私からは見えないところや思いもよらぬところを見ているんですよね。彼女とプレーするのが楽しみです。私はいつボールが来てもキャッチできるように、常に準備を怠らないようにしないといけません(I think the thing that impressed me the most about Rui was her vision on the court and her ability to see some things that I honestly wasn’t even looking at or thinking about. So I’m really excited to play with her, I mean to make sure that my hands are ready at all times)」

 

 町田がドライブ&キックからパスをさばき、アトキンスが受けて3Pショットを決めるようなシーンは、ティボーHCが描く得点パターンの一つだろう。富士通レッドウェーブの一員としてWリーグファイナルを17日に終えたばかりの町田は、この日の段階ではミスティクスに合流できておらず、アトキンスにお互いのやりとりについて尋ねると「特にはなくて、インスタグラムを覗いてみるくらいです。(開幕間近なのに)ちょっとおかしな感じですけど、まだ対面して話したことはないんですよね(We haven’t been able to, not too much. I mean a little bit on Instagram you know. It’s weird thing but I haven’t able to talk to her face to face yet)」と話していた。しかし町田が合流してチームに溶け込めば、日本代表からアメリカ代表へのホットラインで得点量産という流れも期待できそうだ。


ミスティクスは18日から約1週間のキャンプを経て、日本時間4月25日(月=北米時間24日[日])にはアトランタ・ドリームとのプレシーズンゲーム初戦に臨む。2022レギュラーシーズンの開幕初戦は、ドリームとの一戦を含めプレシーズンゲーム3試合をこなした後の日本時間5月7日(北米時間6日)で、ホームのエンターテインメント・アンド・スポーツ・センター(ワシントンD.C.)にインディアナ・フィーバーを迎えて行われる予定になっている。

 


取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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