月刊バスケットボール8月号

Bリーグ

2022.04.08

B2東地区王者ファイティングイーグルス名古屋の「2021-22 ZAP」

 4月8日に明らかになったB2第30節の仙台89ERS対ファイティングイーグルス名古屋戦(当初4月9日[土]・10日[日]開催予定)の試合消滅により、ファイティングイーグルス名古屋のB2東地区優勝が決まった。FE名古屋の地区優勝は3大会ぶり2回目(前回は中地区)となる。


39歳の川辺泰三HCが率いるFE名古屋は今シーズンどのような戦いぶりなのか。8日現在の成績は37勝7敗(勝率.841)で、同地区2位の仙台(30勝15敗、勝率.667)とのゲーム差は7.5。この日の消滅試合発表前の段階で地区優勝へのマジック1となっていた。しかし、マジックの対象となる仙台との2試合がなくなり、自チームの残り試合が6、仙台のそれが8となり、自らが6戦全敗、仙台が8連勝となっても7.5ゲーム差を逆転されるには至らない。同様に、FE名古屋は残る6試合に全敗しても、西地区1位の西宮ストークス(31勝15敗、勝率.674)が残る10試合を全勝する場合の勝率を上回り、B2全体の最高勝率となることも確定済みだ。


今シーズンのFE名古屋は、昨年10月2日・3日の開幕節における越谷アルファーズに対する連勝に始まり、10月を7勝1敗、11月も7勝2敗と好調の波に乗った。Bリーグ公式サイトで確認できる7項目のB2チームスタッツランキング(8日時点)を見ると、トップの項目はない一方で、ブロックショット(7位)を除く6項目がトップ5に入っている。特に平均86.4得点と8.4スティールはリーグ2位。機動力の高さを生かしたハイレベルなパフォーマンスが攻守で発揮され続けてきたことが、データとしても示された。


個人成績ランキングでは、スモールフォワードのアンドリュー・ランダルが得点(16.0=10位)、リバウンド(8.7=8位)、アシスト(4.5=6位)、スティール(1.5=3位)の4部門でトップ10入り。フォワードのジェレミー・ジョーンもスティール(1.7)が堂々1位であるのに加え3P成功率(34.2%)も9位と複数部門でトップ10入りしている。ほかにも石川海斗(5.1アシストが2位)、ブライアン・クウェリ(0.9ブロックが7位)と、主力がリーグ上位に名を連ねている。日本代表としてFIBAワールドカップ2023アジア地区1次予選で活躍したルーク・エバンスも、各ランキングトップ10には入っていないものの平均12.6得点、5.9リバウンド、1.7アシスト、1.3スティールとオールラウンドな活躍ぶりだ。

 


ルーク・エバンス(写真/©B.LEAGUE)

 


なお、FE名古屋は東西両地区間の1位を確定したことにより、2戦先勝制のトーナメント方式で行われるB2プレーオフで、クォーターファイナルからファイナルまですべての試合をホームコートで行う権利も獲得している。

 

☆B2プレーオフ、FE名古屋の試合開始日時と会場

◆クォーターファイナル(名古屋市枇杷島スポーツセンター)
GAME1 5月6日(金) 18:45
GAME2 5月7日(土) 15:00
GAME3 5月8日(日) 15:00


◆セミファイナル(名古屋市中村スポーツセンター)
※クォーターファイナルに勝利した場合のみ
GAME1 5月13日(金) 18:45
GAME2 5月14日(土) 15:00
GAME3 5月15日(日) 15:00


◆ファイナルまたは3位決定戦(名古屋市枇杷島スポーツセンター)
※クォーターファイナルに勝利した場合のみ
GAME1 5月20日(金) 18:45
GAME2 5月21日(土) 15:00
GAME3 5月22日(日) 15:00


FE名古屋公式サイトの関連情報ページ(チケット情報等)


☆島田慎二チェアマンのコメント

 ファイティングイーグルス名古屋のみなさんB.LEAGUE 2021-22 シーズン B.LEAGUE B2・東地区優勝、誠におめでとうございます! 今シーズンのスローガンである「REBORN」を体現し続けたことが安定した勝負強さを出し、結果に繋がったのだと感じています。PLAYOFFS でも活躍を期待しております。




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