男子日本代表

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2022/02/27

トム・ホーバスHC率いる男子日本代表が初勝利 - チャイニーズ・タイペイ代表を5点差で下す

 FIBAワールドカップ2023アジア地区1次予選で、男子日本代表がトム・ホーバスHC率いる新チームとしての初勝利を挙げた。2月26日に沖縄アリーナで行われた同予選Window2のチャイニーズ・タイペイ代表との試合で、76-71の5点差という僅差の勝利だった。

 

西田優大はゲームハイの27得点とアグレッシブさが爆発した(写真/©FIBA.WC2023)


 チャイニーズ・タイペイ代表はFIBA世界ランキング66位で、同37位の日本代表からは“格下”。しかしホーバスHCが「1対1からのオフェンスが多くなってしまった。良いリズムでショットを打てていなかった」と振り返った前半から第3Qにかけては、日本は劣勢に立たされる展開となった。試合を通じて日本代表がリードした時間は8分10秒(チャイニーズ・タイペイ代表は28分31秒)。第4Q残り7分34秒に富樫勇樹(千葉ジェッツ)が3Pショットを成功させて60-58と逆転してからの緊迫した展開の中で、西田優大(シーホース三河)、佐藤卓磨(千葉ジェッツ)、ルーク・エバンス(ファイティングイーグルス名古屋)らがしぶとく得点を生み出し逃げ切るという薄氷の勝利だった。

 

チャイニーズ・タイペイ代表対日本代表ダイジェスト(映像/©FIBA.WC2023)

 

 

 決して会心の展開とは言えない内容だったが、勝負どころの第4Qで結果を出した勝負強さと粘りは非常に明るい材料だ。3P成功率は試合を通じては32.4%。しかし後半は46.7%であり、第4Qだけに限定すれば57.1%に達していた。ホーバスHCはこの後半のシューティングには「満足しています」と話した。ペイントアタックと3Pショットで得点を狙うという意図に沿ってオフェンスが遂行され「21本のフリースローを得られた点も良かったです」という評価も明かし、オフェンス面での向上に対する手応えと自信を感じさせた。


 ホーバスHCはこの試合に臨むにあたり、「チームカルチャーを変えたい」という強い意欲を見せていたが、「今日は劣勢でも誰一人下を向くことがありませんでした」と話し、その点でも前進を感じている様子だ。「勝てたことで自信もできたと思います」

 

トム・ホーバスHCはオリンピック準決勝以来の勝利を手にした(写真/©FIBA.WC2023)

 

チャイニーズ・タイペイ代表対日本代表試合後会見(映像/©FIBA.WC2023)


 特に、究極的なアグレッシブさを求めるあらたなチームカルチャーを体現していたのは、3Pショット4本中2本成功を含むフィールドゴール13本中9本成功(69.2%)の高確率でゲームハイの27得点を稼いだ西田、17得点と12リバウンドのダブルダブルを記録したエバンス、攻守に「役割を理解して素晴らしいプレーぶりだった」とホーバスHCが称賛した佐藤(3Pショット5本中3本を決めて9得点、オフェンスリバウンド3本を含む4リバウンド)、“いつものように”大事なところでビッグショットを沈めた富樫ら。4人のプレーぶりは、チームに前を向かせる要素になったことだろう。


 27日の対オーストラリア代表戦は、「スピードやカットを生かすスタイルのテスト」とホーバスHCは表現した。FIBA世界ランキング3位のチームだけに、ディフェンスのプレッシャーもより厳しくなるだろうが、本番まで1年以上を残した現段階で経験して得られる貴重な機会にちがいない。チャイニーズ・タイペイ代表との試合内容を見る限り、課題は40分間を通じてロングレンジを決めきることができるか、38-49と上回られたリバウンドに関してよりフィジカリティーの高い相手にどれだけ食い下がれるか、また序盤にリードを許した滑り出しの時間帯に、いかに自分たちのバスケットボールを遂行できるか、など。これらを成し遂げられるか、またいかにして成し遂げるかがオーストラリア代表との試合の見どころになるだろう。


 日本代表は26日の12人から、齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、PG)、古川孝敏(秋田ノーザンハピネッツ、SF)、シェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河、PF)の3人が、安藤誓哉(島根スサノオマジック、PG)、竹内公輔(宇都宮ブレックス、PF)、野本建吾(群馬クレインサンダーズ、PF)に入れ替わる。プレーメイカーには経験値が加わり、フロントラインにはサイズアップによるプラスアルファが期待できそうだ。


 27日の対オーストラリア代表戦は18時30分に沖縄アリーナでティップオフ。放送・配信はBS 朝日 とDAZNが行う。

 

取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

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