月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2022.02.14

町田瑠唯(富士通 レッドウェーブ)がWNBAワシントン・ミスティクスと契約

 昨夏の東京2020オリンピックでオールスターファイブに選出された女子日本代表のプレーメイカー、町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)が、アメリカの女子プロバスケットボールリーグWNBAのワシントン・ミスティクスと契約した。Wリーグが2月14日に発表した。

 

電撃的WNBA行きが発表された町田瑠唯(写真/©石塚康隆 月刊バスケットボール)

 

 現在は第23回Wリーグでプレーしている町田は、今シーズンのプレーオフ終了までは富士通 レッドウェーブで継続して出場する。シーズン終了後渡米し、2022年5月に開幕するWNBAシーズンで、ミスティクスの一員としてデビューする予定だという。


WNBAのチームに日本人プレーヤーが加わるのは、2015年から2017年まで3シーズンに渡ってシアトル・ストームでプレーした渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ)以来のことで、歴代では1997年のドラフト全体14位でサクラメント・モナークス入りして同チームとフェニックス・マーキュリーで2シーズンを過ごした萩原美樹子(現東京羽田ヴィッキーズHC)、2008年に同じくマーキュリーで23試合に出場した大神雄子(現トヨタ自動車アンテロープスAコーチ)、そして渡嘉敷に次ぐ4人目となる。

 

 町田は昨夏の東京2020オリンピックで、銀メダルを獲得した女子日本代表のプレーメイカーとして世界を驚かせるパフォーマンスを披露した。同大会でのアベレージは、平均25.6分間の出場で7.2得点(フィールドゴール成功率37.2%、3P成功率25.0%、フリースロー成功率90.0%)、2.3リバウンド、12.5アシスト、0.5スティール。この中でアシストは堂々大会全体の1位であり、特に準決勝対フランス代表戦では、1試合18アシストの大会新記録も樹立した。

 

 現在進行中の第23回Wリーグでも、16勝2敗の成績でトップに立つ富士通で期待通りの活躍をしている。アシストはここでもやはりリーグ1位の平均8.33本。それだけでなく、得点も平均10.67(フィールドゴール成功率59.1%、3P成功率37.5%、フリースロー成功率93.3%)と2桁に乗せている。


町田は今回ミスティクスに加わることにより、5月に開催予定の『ステーキハウス ブロンコビリー presents Wリーグオールスター2021-2022 in 代々木』には参加しないという。なお、富士通はWJBL登録規定第10条(特例選手)に基づき、町田を特例選手として申請する予定。WJBL理事会にて承認された場合、次シーズン(2022年10月開幕予定の第24回Wリーグ)では、8月末の2次エントリー終了後であっても、所属元である富士通に登録エントリーすることが認められる。


関連サイト: 富士通レッドウェーブ公式ホームページ


 

☆プロフィール

(写真/©石塚康隆 月刊バスケットボール)

町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)

PG 162cm/57kg
生年月日: 1993年3月8日(北海道出身)

プレー歴: 旭川西御料地ミニ→緑が丘中→札幌山の手高→富士通


(月刊バスケットボール)



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