女子日本代表

女子日本代表

2022/02/15

FIBA女子ワールドカップ2022出場全12チームが確定 - 4つの注目事項

 2月10日から世界の3都市で開催されていたFIBA女子ワールドカップ2022予選が、日本時間2月15日に閉幕。本戦に出場する12チームが確定した。各予選会場で行われた4グループの順位と、4つの注目事項をまとめてみた。

 

各会場の最終順位


大阪会場
1位 カナダ(1勝1敗、勝ち点3)
2位 日本(1勝1敗、勝ち点3)
3位 ボスニア・ヘルツェゴビナ(1勝1敗、勝ち点3)
※ベラルーシ代表の出場辞退により、上記3チームが予定された日程を紹介した時点で本戦出場権を獲得

※順位は3チーム間の得失点差により決定

 

ワシントンD.C.会場
1位 アメリカ(2勝、勝ち点5)
2位 ベルギー(2勝1敗。勝ち点5)
3位 ロシア(1勝1敗、勝ち点4)
4位 プエルトリコ(3敗、勝ち点3)
※アメリカ、ベルギー、ロシアが本戦出場権を獲得
※ロシア代表とアメリカ代表の試合は行わず、両チームに勝ち点1ずつが付与された

 

ベオグラード会場グループA
1位 セルビア(3勝、勝ち点6)
2位 オーストラリア(2勝1敗、勝ち点5)
3位 韓国(1勝2敗、勝ち点4)
4位 ブラジル(3敗、勝ち点3)
※セルビア、オーストラリア、韓国が本戦出場権を獲得


ベオグラード会場グループB
1位 中国(3勝、勝ち点6)
2位 ナイジェリア(2勝1敗、勝ち点5)
3位 フランス(1勝2敗、勝ち点4)
4位 マリ(3敗、勝ち点3)
※中国、ナイジェリア、フランスが本戦出場権を獲得

 


4つの注目事項

 

1.日本代表の2021年の大成功が何事も約束しない世界の現状

 

 昨夏の東京2020オリンピックで銀メダルを獲得し、続いて秋にはFIBA女子アジアカップ2021で大会5連覇を達成するなど、非常に力強い発展ぶりを見せている日本代表。今回大阪で行われたワールドカップ予選では、カナダ代表との初戦に延長戦にもつれ込む激闘の末86-79で勝利したが、最終日にボスニア・ヘルツェゴビナ代表に82-87で敗れた。


 恩塚 亨HCがチームを率いるようになってからは初の黒星で、最終順位は2位という結果だったが、日本代表はカナダ代表を破った初戦も一時20点差のビハインドを背負う薄氷の勝利。一つのポゼッションの行方で、場合によっては2敗していた可能性もあった。


 FIBA世界ランキング4位(カナダ代表)に競い勝てるが、同27位(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)に負けることがありうる。間違いなく進歩を遂げ本戦でも金メダルを狙える立場にである日本代表だが、同時にグループラウンドを突破するにも非常に困難な道のりが待ち構えているだろうことを、この結果は示している。危機感を最認識できた意味で、良い経験を積む大会となったと言えそうだし、また今後そう言えるような取り組みをして結果を出したいところだ。

 

悔しい結果となった今回の予選だが、これはぜひとも「良薬」にしたいところだ(FIBA.WWCQT.OSAKA)


2.パリ2024に向かうフランス代表に異変?

 

 各地での予選の中で注目すべき結果の一つに、ナイジェリア代表が東京2020オリンピック銅メダリストのフランス代表を破る殊勲の勝利を挙げた一戦が挙げられる。67-65の1ポゼッション差の勝負で、第3Qにナイジェリア代表のプロミス・アムカマラがブザービーターとなるハーフコートショットを成功させたことが、最終的に大きな意義を持つことになる大激戦だった。


 両チームは東京2020オリンピックでも対戦したが、このときはフランス代表が87-62と25点差の快勝を収めていた。しかし今回は、中心的な存在である司令塔のエジーネ・カルーが故障欠場した状態で、ナイジェリア代表が粘りを見せての勝利。グループ2位での予選突破は、チームに勢いをもたらしそうだ。


 一方のフランス代表は、東京2020オリンピック閉幕後に新任のジーン・エメ・トゥパネHCを迎え新体制となっている。しかし今大会ではオリンピックで活躍したサンドリン・グルダ、アンデネ・ミヤンらを欠いたラインナップで、最低限の成績を残すにとどまった。2024年のオリンピックに向けたチーム・ビルディングのスタートはやや厳しいものとなっている。

 

東京2020オリンピックでの銅メダル獲得から一転、フランス代表は調子を落としているようだ(FIBA.WWCQT.BEOGLADE)

 


3.圧倒的強さをみせる中国代表


 そんなフランス代表とは対照的に、支配的な強さを感じさせたチームがいくつかあったが、中でも得失点差が全グループ中最大の+67に達した中国代表の戦いぶりは特筆に値するものだった。特に最終日、そのフランス代表との試合は103-70という大勝を収めている。


 この試合ではフォワードのフアン シジン(黄 思静)が30得点(フィールドゴール14本中11本成功、うち3Pショット9本中6本成功)に7リバウンド、6アシスト、1スティールと決定的な活躍を見せた。また、チームとしてもフィールドゴール成功率59.7%、3Pショットを52.4%と高確率なシューティングを披露。序盤からインサイドでもアウトサイドでも得点を重ね、開始から4分で17-7と2ケタ点差を築き、以降主導権を渡すことはなかった。


 中国代表に続く圧倒的な得失点差は+47で、記録したのはFIBA世界ランキング1位らしく盤石な仕上がりのアメリカ代表と、そのアメリカ代表に敗れたものの75-84の9点差と食い下がったベルギー代表。この3チームのうち、ベルギー代表と中国代表には日本代表は昨年勝利を収めている。しかし両チームは、FIBA世界ランキングでは日本代表の8位に対しベルギー代表が6位、中国代表が7位と格上であり、それにふさわしい、あるいはそれ以上に強力なチーム力を示した形だ。

 

中国代表フアン・シジンはベオグラード大会グループBのMVPに輝いた(FIBA.WWCQT.BEOGLADE)


4.元気がなかった中南米勢


 対して元気がなかったのが中南米勢で、ワシントンD.C.会場のプエルトリコ代表、ベオグラード会場グループAのブラジル代表とも、勝ち星なしの3敗で本戦出場権を逃している。両チームはプエルトリコ代表がFIBA世界ランキング18位、ブラジル代表が同17位だが、特に今回の参加チーム中で平均身長171cmと最も小柄だったプエルトリコ代表は、得失点差が3試合で-105という非常に厳しい結果だった。


 プエルトリコ代表には、同じように小柄な日本代表のロングレンジ・ゲームに準ずる脅威がなく、かつリバウンド争いで同グループのアメリカ、ベルギー、ロシア各代表に対抗できなかったのが大きな敗因だろう。プエルトリコ代表が3試合でつかんだ79本のリバウンドは、2試合しかプレーしなかったアメリカ代表とロシア代表の83本をも下回る数字だった。


 ブラジル代表は、初戦でオーストラリア代表に対して52-65の黒星を喫した後、韓国代表との2試合目が74-76、最後のセルビア代表との試合も70-76と、きわどい勝負を勝ち切れずに終わっている。あと一歩だったが、リオ・オリンピック以降やや低迷気味の流れを今大会でも断ち切ることができなかった。

 

(FIBA.WWCQT.WASHINGTON.D.C.)


 FIBA女子ワールドカップ2022の本戦は、9月22日(木)から10月1日(土)まで、シドニー(オーストラリア)を舞台に開催される。グループ分けは3月3日に、同じくシドニーで行われる組み合わせ抽選会で決まる予定だ。

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

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