月刊バスケットボール6月号

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2022.02.10

「日本代表以上に走る」女子カナダ代表ラペーニャHC語る - FIBA女子ワールドカップ2022予選開幕前日会見

 2月10日におおきにアリーナ舞洲で開幕するFIBA女子ワールドカップ2022予選を前に、前日の9日にカナダ代表のビクトル・ラペーニャHCと主力プレーヤーの一人であるナタリー・アチョンワが会見に応じた。ラペーニャHCはカナダ代表を率いての初の公式戦とのことで、新たな体制をプレーヤーたちが歓迎していることを「超うれしい(Super happy)」と話し、「私たちが戦う姿をカナダの関係者やファンにお見せしたい」と抱負を語った。

 

カナダ代表の開幕前日会見映像(FIBA.WWCQT.OSAKA)

 

 WNBAのミネソタ・リンクスに所属するアチョンワは「カナダのジャージーを着る機会はいつでも大きな栄誉です。自分だけではなくカナダの代表としてプレーできるこの機会は、11年目になる今でもとてもありがたいことですね」と代表活動に対する思いを語った。カナダ代表は10日に初戦で日本代表が対戦するが、「ビクター・ラペーニャHCとの新たな時代の始まりで、彼の元気がみんなに伝わって今大会もやる気満々です。今回が初めてでも不安はありません。これまでの練習と同じ熱量で、明日は開催国にぶつかっていきたいと思います」と意気込んでいる。

 

 ラペーニャHCはのカルロス・モンデーロHC(トヨタ自動車アンテロープス)率いるスペイン代表のアシスタントを務めていた人物だが、日本大法についての情報を得るためにモンデーロHCと連絡をとることはしていないそうだ。日本代表が掲げる世界一のアジリティーには、「こちらはもっと走りますよ、ちょっと無理かもしれないけれど(笑)」とにこやかに話しながらも「カナダにも強みがあり、日本代表にもいくつかの弱みがありますから、そこにこちらの強みをぶつけてできるだけ止められるように頑張ります」、「私は選手たちを信用しています」と意欲的だ。

 

カナダ代表のナタリー・アチョンワとビクトル・ラペーニャHC(FIBA.WWCQT.OSAKA)

 

 アチョンワは渡嘉敷来夢がWNBAにいたときにプレーした経験もあり、また代表戦でもマッチアップしたことがある。身長191cmのセンターで、渡嘉敷がメディア対応時に「負けられない」とコメントしたプレーヤーだが、アチョンワも「(日本代表が)良くボールを動かす中で、彼女は強い気持ちで向かってきます。彼女のように挑戦から逃げない相手との対戦はいつでも楽しいです。彼女とも日本代表との対戦も楽しみですね」と対抗心を見せていた。

 

 カナダ代表と日本代表の対戦は、2月10日午後19時ティップオフ。試合の模様はCSフジテレビNEXT、DAZN、バスケットLIVEが18:50から放送・配信予定だ。

 

取材・文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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