月刊バスケットボール5月号

寺嶋 良、西田優大、河村勇輝ら若手の活躍にも期待 - 第19回アジア競技大会(2022/杭州)に臨む男子日本代表候補15人が明らかに

 2022年9月に杭州(中国)で開催される第19回アジア競技大会(2022/杭州)に臨む男子日本代表候補15人の名前が、2月7日に明らかになった。この発表に名を連ねたメンバーで、同日から10日(木)まで味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)での強化合宿を行っている。


今回の代表候補は、平均年齢が23.4歳と若い点が一つの特徴だ。高島紳司(21歳、大東文化大学)、河村勇輝(20歳、東海大学)、金近 廉(18歳、東海大学)と現役大学生も3人含まれている。フィジカル面では突出して大きなプレーヤーはいないが、昨年11月のFIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window1で中国代表を相手に奮闘を見せたルーク・エヴァンス(ファイティングイーグルス名古屋)をはじめ、200cm越えの機動力を備えたビッグマンが4人いる。平均身長は192.0cm、平均体重は87.3kgだ。

 

特別指定選手として横浜・ビー・コルセアーズでプレーする現役大学生の河村勇輝も、今回の代表候補として招集された(写真/©B.LEAGUE)


最も多く候補を出しているB1クラブは信州ブレイブウォリアーズで、熊谷 航、前田怜緒、マシュー・アキノ、岡田侑大の4人が名を連ねる。ほかには広島ドラゴンフライズが寺嶋良とアイザイア・マーフィー、シーホース三河がシェーファーとともに西田優大と、複数のプレーヤーを送り出した。

 

昨年11月のワールドカップアジア地区予選で活躍した寺嶋 良もアジア競技大会に向けた日本代表候補入りした(写真/©fiba.basketball)

 

 

 東京2020オリンピアンは、5人制のシェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河)と3x3の保岡龍人(秋田ノーザンハピネッツ)の2人。また昨秋のワールドカップ予選に出場したメンバーはエヴァンス、寺嶋、シェーファー、西田の4人だ。このうち寺嶋は同予選で平均16.0得点を挙げたチームのトップスコアラー。エヴァンス(12.5得点)、西田(10.5得点)も2桁得点のアベレージを残してチームの得点源となっていた。

 トム・ホーバスHCがチームを率いる体制では初となる第19回アジア競技大会は、前回の屈辱的な7位という成績から頂点を狙える位置まで持っていくことが期待される、非常に重要性の高い大会だ。若手中心の構成で臨むこともあり、長期的な視点から今後を占う意味でも、その動向やチームと個々のプレーヤーの成長過程は高い関心を集めるだろう。



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