月刊バスケットボール8月号

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2022.02.07

ベラルーシ代表がFIBA女子ワールドカップ2022予選出場を辞退

 2月10日(木)から13日(日)におおきにアリーナ舞洲(大阪府大阪市)で開催されるFIBA女子バスケットボールワールドカップ 2022予選 に出場する予定だったベラルーシ代表が、チーム内で新型コロナウイルス感染症陽性者および体調不良者が多数発生したことにより来日できず、出場を辞退することが決まった。この一報はベラルーシバスケットボール連盟が日本時間2月6日(ベラルーシ時間)に公式サイトで公表していたが、日本時間7日になってFIBAからも発表が行われた。

 

ベラルーシ代表は残念ながら出場辞退となった(写真: FIBAユーロバスケット2021の対フランス代表戦でゴールに向かうベラルーシ代表アナスタシヤ・ヴェレミイェンカ ©fiba.basketball)


この決定により、おおきにアリーナ舞洲でベラルーシ代表が出場する予定だった 3 試合は中止となるが、それ以外の試合は予定通り行われる。ただし公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)によれば、各日の開場予定時間が変更となる可能性があるとのことだ。


2月10日(木)
19:00 TIP OFF 日本 vs カナダ
2月12日(土)
18:00 TIP OFF ベラルーシ vs 日本
2月13日(日)
18:00 TIP OFF ボスニア・ヘルツェゴビナ vs 日本


なおベラルーシ代表は、大阪での予選に参加しないことにより即座にFIBA女子ワールドカップ2022出場の道を断たれてはいない。レギュレーション上の出場権獲得条件は、大阪大会出場4チームのうち上位3チームに入ることだが、JBAの現時点の発表では、ベラルーシ代表の失格や日本、カナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ各代表の本戦出場確定の発信はなされていない状態だ。

 

 本戦出場権の取り扱いについては、FIBA にて協議・決定のうえ、後日あらためて発表されることになっている。今後ベラルーシ代表が戦わずして本戦出場を逃すことがないよう、何らかの救済策を検討する可能性もありそうだ。


今回の予選は大阪のほかワシントンD.C.(アメリカ)、ベオグラード(セルビア)でも開催される予定だが、ワシントンD.C.では当初参加予定だったロシア代表がやはり新型コロナウイルス感染の影響で渡米を断念せざるを得ない状況となった。そのためFIBAは、予定されていたロシア代表出場試合のうち、東京2020オリンピック優勝国としてすでに本選出場権を得ているアメリカ代表との対戦は行わないこと、それ以外のロシア代表の出場試合(対ベルギー代表戦、対プエルトリコ代表戦)はドミニカ共和国のサント・ドミンゴに開催地を変更して行うこと、ロシア代表が出場しない試合のすべてを予定通りワシントンD.C.で行うことを発表。この3点の救済措置により、ロシア代表がパンデミックの影響下でも本戦出場を目指せる状況を整えている。


本件に関するベラルーシバスケットボール連盟の発表(英語)
本件に関するFIBA発表(英語)


(月刊バスケットボール)



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