月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.02.02

八村 塁が今シーズン初の20分越え出場 - ウィザーズは連敗脱出ならず

 ワシントン・ウィザーズの八村 塁が戦列復帰後11試合目となるミルウォーキー・バックスとの試合に臨み、20分12秒という今シーズン最長のプレーイングタイムで8得点、3リバウンド、2アシストを記録した。フィールドゴールは5本中3本が成功。試合はディフェンディングチャンピオンの前に98-112で敗れたが、今シーズン初めて20分以上プレーしたこの試合でも、上り調子であることを印象付けた。

 


八村が最初に直接的に得点にからんだシーンは、第1Q残り2分を切ったところでのプレー。右ローポストのブロックの外側でボールを受け、ターンしてスクエアアップした状態からベースライン際にドライブし、そこから逆サイドのウイングでオープンになっていたハウル・ネトにキックアウトして3Pショットをアシストした。

 

 自身の得点は前半こそフリースロー1本だけだったが、第3Q残り3分にゴール下でレイアップをねじ込むと、このクォーター終了までにもう一本、得意の左エルボーからのターンアラウンド・ジャンパーを沈めた。第4Q残り8分35秒には、左ウイングから放った3Pショットも成功。このまま出場時間を伸ばしていければ、数字もついてきそうな堅調さが感じられるプレーぶりだった。

 

 

 一方、チームとしてのウィザーズはこれで6連敗。通算成績は23勝27敗で、イースタンカンファレンスの12位まで順位を落としてしまった。不振のまっただ中だが、試合後の会見ではカイル・クーズマが八村、デニ・アブディヤと自身がそろって出場した際の攻守における連係について、「サイズがあってスイッチができるので“ディフェンシブ・トリオ”になれそう」と好感触を持ったことを明かしていた。

 3人の連係を向上させることについては、ウェス・アンセルドJr.HCとしても徐々に作り上げたいと以前から期待していた。その意味で、今後の浮上につながる成果もあった試合だったのではないだろうか。


八村とウィザーズの次戦は、日本時間2月3日(木)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのアウェイゲーム。現在31勝19敗でイースタンカンファレンス2位のチームだ。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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