女子日本代表

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2022/01/31

谷村里佳(日立ハイテククーガーズ) - FIBA女子ワールドカップ2022予選日本代表候補名鑑

写真/©fiba.basketball

谷村里佳 (日立ハイテククーガーズ/茨城県/筑波大学)

PF 185cm/87kg 1993/07/31(28歳) 

☆キースタッツ
Wリーグ2021-22: 16.4P, FG45.4%, 3P29.7%, FT81.8%, 8.2R, 1.7A, 0.7S, 0.1B
オリンピックプレQT2019: 4.0P, FG57.1%, 3P40.0%, FT25.0%, 1.3R, 1.0A, 0.0, 0.3B

 

 今回の日本代表合宿に関して谷村里佳が会見で語ったことの中で最も重要な部分は、トム・ホーバス現男子日本代表HCが女子代表を率いた間の東京2020オリンピックを含むビッグトーナメントで、2019年のプレクオリファイングトーナメント以外では最終ロスターに残ることができなかったことを受け、3Pショットの改善に取り組んだという点だ。

 


 東京2020オリンピック代表セレクションで落選した谷村は、一緒にやってきた仲間たちが活躍したオリンピックの戦いを見て自分に足りないものが多いことを実感し、世界で通用するために何が必要なのかを考えたという。答えとして取り組んだのは、3Pショットにおけるシューティング・モーション開始時点のステップを変えるということだった。「日本と世界で打てるタイミングが違って、チャンスが少なくて自分の持ち味を生かすことができないと思ったので、今まで1-2ステップで打っていたのをジャンプストップに変えて、少しでも速く、相手との間合いが近くてもチャンスを得られるようにして合宿に挑みました」


 代表落選後、日立ハイテクに戻ってすぐに取り組んだこの工夫により、恩塚 亨HCのスタイルの中でもチャンスが増えている感触があるそうだ。「入る、入らないに関係なく、今までボールをもらった瞬間に厳しいと思った場面でも、ジャンプストップにしたことで打てるようになっているので、メリットを感じています」


 合宿中の成功率データはわからないが、少なくともWリーグの2021-22シーズンでは、2020-21シーズン(36本中12本成功の33.3%)とほぼ同レベル(37本中11本成功の29.7%)の数字を残せている。ショットメカニック改造中のこの推移をどう見るべきかは一概に判断できないものの、一番大事なのは谷村本人がしっくりきているということだろう。

 

些細な部分ながらプレーに大きな影響を及ぼすだろう3Pショットのはじめの一歩に工夫を加え、谷村は世界への扉を開こうとしている(写真/JBA)

 

 

 谷村はWリーグ2021-22シーズンにおいて、現時点まで得点とリバウンドでリーグ3位に名を連ねているプレーヤーだ。3Pショットに磨きがかかって幅が広がり、実戦で自信を持って狙えるというのならば、日本のフロントラインの層の厚みがさらに増すことは間違いない。


 東京2020オリンピック予選へのステップとして開催されたFIBAオリンピックプレクオリファイングトーナメント2019で代表のユニフォームを着た谷村は、身長203cmのエリザベス・キャンベージらWNBAスターがそろった状態のオーストラリア代表を倒す殊勲の勝利を経験している。谷村は2016年のFIBA U17女子世界選手権でMVPを獲得した身長193cmのセンター、イーズィー・マグベガーとマッチアップし、フィジカルなプレーを見せていた。


 3Pショットに関しては、出場時間が短かったこともありアテンプトがない。映像を見てみると打てそうなタイミングが1度だけあるが、流れの中でリターンパスを選択をしていた。

 

 このシーンでは、左ウイングの3Pエリアに動いてきて1-2ステップでボールを受けた谷村に対し、ゴール付近からキャンベージがクローズアウトしてきている。そのためというよりはショットクロックの残り秒数やコートバランスなど別の理由がパス選択の結果につながったように見えるが、仮に追いかけてきたのがキャンベージではなく小柄なプレーヤーだったとしたら、ショットを狙っていた可能性もありそうだ。しかしこうした場面で、現在の谷村なら直接ゴールを狙っていけるということなのだろうと思う。


 恩塚HCの下、現在は新しいスタイルへの順応期間だが、3Pショットとは別に持ち味のピックプレー、スクリーンプレーは日立ハイテクで求められる内容と重なるとのことで、自信を見せていた。そうなるといっそう3Pショットが実際にどんな状態なのか興味深い。本人の言葉を聞く限り良い方向に向かっている。だとすれば、やはり日本代表のアップグレードに貢献する存在の一人だ。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

 

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