月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.01.24

八村 塁7得点、7リバウンド - 堅実な貢献実らずウィザーズはセルティックスに黒星

 日本時間1月24日未明からのワシントン・ウィザーズ対ボストン・セルティックス戦で、八村 塁が今シーズン9試合目の出場を果たし、19分27秒の出場で7得点、7リバウンド、2アシスト、1スティールを記録した。ウィザーズはこの試合で、安全衛生プロトコルを脱したウェス・アンセルドJr.HCがベンチに戻ったが、2日前のトロント・ラプターズとの一戦に続き勝敗成績が近いチームとの対戦に痛い黒星。通算成績で23勝24敗と黒星が一つ先行することとなった。一方のセルティックスはライバルチームを倒して24勝24敗と勝率を5割に戻している。

 


八村はこの試合で、14-24と先行された状況の第1Q残り3分25秒にコートに入り、同残り2分11秒にブラッドリー・ビールのパスを受けて右ウイングから3Pショットを成功させたのが最初の得点シーン。前半はもう1本、ジェイソン・テイタムをショットフェイクで飛ばしてかわし、得意とするドリブルからのプルアップジャンパーを右エルボー付近から決め5得点を記録した。


7点目は第3Q終盤、いわゆる“コーストトゥコースト”のドライブから左手で決めたレイアップ。2日前、ラプターズとの試合が終わった後に本人が話していたとおり、シューティングタッチも戻ってきている様子だ。それに伴いフィニッシュのバリエーションも、特に昨シーズン後半に感じさせた多彩さが戻ってきている。


八村は前の試合まで続いていた連続2桁得点が3試合で途切れた。しかし平均8.0得点、4.1リバウンドと徐々に数字は上昇中だ。まだまだアテンプト自体も少ないとはいえ、3P成功率35.3%(17本中6本成功)はこれまでのキャリアハイ。長期離脱からの復帰後、復調は堅実なペースで進んでいる。


ウィザーズの次戦は日本時間1月26日(北米時間25日)。ホームのキャピタルワン・アリーナで行われる対ロサンゼルス・クリッパーズ戦となっている。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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