月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2022.01.17

トヨタ自動車アンテロープス、Wリーグ4チーム目のプレーオフ進出確定

 1月15日・16日に行われたWリーグ第11週に、トヨタ自動車アンテロープスが日立ハイテククーガーズに連勝して通算成績15勝1敗の勝ち点31とし、プレーオフ進出を決めた。第10週までにプレーオフ進出を決めた富士通レッドウェーブ(16勝2敗、勝ち点34、1位)、デンソーアイリス(15勝1敗、勝ち点31、4位)、ENEOSサンフラワーズ(15勝3敗、勝ち点33、2位)を含め、プレーオフはすでに8枠のうち4枠が確定したことになる。


第23回Wリーグスタンディングス


 トヨタ自動車は今シーズンをディフェンディング・チャンピオンとして迎え、開幕から7連勝と勢いの良い快進撃を見せた。昨年11月20日にトヨタ紡織サンシャインラビッツに63-66で苦杯を喫したものの、その後も第11週まで8連勝。年明けの1月3日・4日には昨シーズンのファイナルで戦った相手であるENEOSとの2連戦において、初戦で89-62、第2戦で86-55と大差をつけて連勝するなど、好調を維持してきた。


やや気がかりなのは、15日の試合で馬瓜エブリンが負傷したことだ。第1Q開始から2分を過ぎようという時点で、リバウンドからの着地時に体勢を崩しフロアに腰を強打した。アクシデントの直後はかなりつらそうな表情で、ベンチに自力で歩いて戻ってその後前半終了までベンチにとどまったが、後半は不在となり、翌16日の試合はコンディション調整を理由に欠場している(ベンチで元気な姿は見せてくれていた)。

 

(写真/石塚康隆 月刊バスケットボール)

 

 馬瓜は昨年暮れのテレビ番組で、東京2020オリンピック開幕直前にも腰を痛めていたことを明かしていた。トヨタ自動車の次戦は2月26日(土)・27日(日)にベイコム総合体育館(兵庫県尼崎市)で行われる対戦富士通レッドウェーブ戦まで1ヵ月以上間が空くので、調整しやすいタイミングではあったかもしれないが、故障や身体的な負荷がオンコート・オフコートの元気な活躍に影響しないよう経過を注視するに越したことはないだろう。

 

 ここまでの15試合に出場した馬瓜は、平均13.0得点、5.9リバウンド、2.1アシスト、1.2スティールと攻守にバランスよい貢献を見せている。連覇を目指すトヨタ自動車にとって、言うまでもなく非常に大きな存在だ。1月29日(土)・30日(日)に国立代々木競技場第二体育館で開催される予定のステーキハウス ブロンコビリー presents Wリーグオールスター 2021-2022 in 代々木にも、馬瓜はTeam原宿の一員として出場する予定となっている。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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