月刊バスケットボール8月号

大学

2021.05.09

【関東大学女子選手権大会】早稲田大の1年生・江村優有が3決で驚異の48得点をマーク

 チームとしては準決勝で筑波大に1点差(59‐60)で競り負け、3位決定戦では2点差(77‐79)で白鷗大に敗れた早稲田大だが、そんな中、躍動感あるプレーを見せたのが1年生の#23江村優有(桜花学園高卒。昨年のウインターカップ優勝メンバー)だ。準決勝、3位決定戦ともにPGとしてスタートを務め、それぞれのプレータイムは35分40秒、38分56秒とほぼフル出場。チームメイトへの積極的な声掛けや指示など、司令塔の役割もしっかりと担っていた。

 

 しかも3位決定戦には、「昨日の準決勝ではパスすることが多く、コントロールゲームにしてしまいました(江村個人のとしては10得点)。今日は白鷗大が相手でも向かっていこうと思っていて、一定のリズムにならないように速い展開にしたり、自分で得点を取りに行こうと思っていました」という意気込みで臨み、何と3P5本を含め驚異の48得点をマーク。チームの総得点77点の62%を一人で稼ぎ出したことになる。さらにリバウンドも12本とチームトップ。まだ入学して1か月弱だが、数字の上でも早稲田大を牽引する存在となっている。

 

 

 この48得点で江村の大会中の総得点は94点となり得点王の可能性もあったが、続いて行われた決勝戦で、東京医療保健大の3年#8ジョシュア ンフォノボテミトペ(東京医療保健大・3年)が37得点を挙げ、テミトペの合計は96点に。江村は惜しくも2点差で2位となってしまったが、1年生ながらそのポテンシャルの高さを十分見せつけた。

 

写真・取材・文/高木希武(月刊バスケットボール)



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