月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2021】北陸がリードを守って勝利、津工は3Pシュートで活路を見出したが逆転ならず

 

12月23日、「SoftBank ウインターカップ2021(令和3年度 第74回全国高等学校選手権大会)」大会初日男子1回戦、津工(三重県)×北陸(福井県)が対戦。北陸が85-74で勝利し、2回戦に駒を進めた。

 

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前回ベスト4の北陸は、試合開始から#4下地秀一郎主将を軸にオフェンスが機能。さらに執拗なディフェンスで津工のリズムを崩す。#14秋山朋輝、#13望月大雅のシュートも決まるなどで、27-7と大量リードで1Qを終える。切り替えたい津工は2Qに入ると、徐々に落ち着きを取り戻していく。#11魚見聡寿が3Pシュートを2本沈めると、#1永井大和、#2駒田彬人主将、#0楠田竜暉らもシュートを決めて27-41と点差を縮める。

 

3Q序盤、津工は#3小林正拳、#1永井のシュートで31-44とするが、北陸はこのクォーターだけで9得点を上げた#5山田怜生、3Pシュート2本を沈めた#13望月の活躍もあって67-46とリードを保ったまま、4Qを迎える。

 

なかなか良い流れが作れない津工だったが、4Q、3Pシュートで活路を見出す。残り7分35秒で#1永井が3Pシュートを決めて54-72とすると、#11魚見が2本、#3小林も1本3Pシュートを沈めて、残り1分48秒で72-79と一気に7点差に。たまらず北陸はタイムアウトを取る。

 

タイムアウト明けの北陸のオフェンス、津工は見事24秒を守り切って、すぐに攻撃に転ずると、#6脇将哉がタップシュートを沈めて74-79と5点差に迫る。

 

しかし、津工の勢いもここまでだった。
#16久井理稔がシュートファウルをもらってフリースロー2本成功、#4下地主将が3ポイントプレーを決めるなど、北陸が再び津工を突き放して85-74で勝利した。

 

スタッツを見ると北陸は、#16久井(19得点)、#5山田(18得点)、#4下地主将(16得点)、#14秋山(15得点)、#13望月(14得点)と5選手が2ケタ得点と出場選手が満遍なくポイントを稼いでいたことがわかる。一方、敗れた津工は6本の3Pシュート成功で18得点を記録した#11魚見、17得点の#1永井がチームの得点源に。チーム全体としては、3Pシュート12本(成功率34.3%)を決めている。

 

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写真/JBA
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)



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