月刊バスケットボール5月号

「日本のバスケットをみんなが誇れるチームに」フリオ・ラマス男子日本代表HCの就任会見が行われる

4月中旬に男子日本代表ヘッドコーチにフリオ・ラマス氏が就くと発表されて3か月。 ラマスヘッドコーチが指揮するクラブが国内リーグでプレイオフに進んだこともあり(結果は優勝)、来日は先延ばしになっていたが、リーグ終了直後の7月20日に来日。 その足で味の素ナショナルトレーニングセンターへ向かい、男子日本代表を指導。翌日21日に就任会見が行われた。 (会見には三屋裕子JBA会長、東野智弥JBA技術委員長、ラマスヘッドコーチ、エルマン・マンドーレアシスタントコーチの4名が登壇) 会見前日に代表合宿に参加し、選手たちを指導したラマスヘッドコーチは「選手はやる気がある印象。エネルギッシュな雰囲気で感動しました」と選手たちを評価。8月8日から始まるアジアカップまで時間はないが、ディフェンスの課題を念頭に置きながら、細かな指導で選手たちに“ラマスイズム”を伝えていく。 「(いい部分、悪い部分を含めて)今は代表をどう強化していくかのプランを作っている段階」とラマスヘッドコーチは明かす。 さらには真似事ではなく、日本人に合った日本のバスケットスタイルを求めている。 今後待ち構える戦いに向けては「同じ目的に向かって、同じ思いを持って戦い、日本のバスケットをみんなが誇れるチームを作りたい」と抱負を述べた。 ラマスヘッドコーチの招へいに強い思いを寄せていた東野智弥JBA技術委員長は、何度もラマスヘッドコーチの元に足を運び、「実現するか分からなかった妄想が実現しました。ラマスヘッドコーチの熱さが今のチームは必要です」と話し、ラマスヘッドコーチの指導に期待を寄せている。 なお、ラマスヘッドコーチの初陣は7月29日、30日に青山学院記念館で開催される「男子日本代表国際協会試合2017」。 ウルグアイ代表(FIFAランキング26位)と対戦するが、アジアカップ、そしてワールドカップ1次予選につなげる試合を展開してほしいところだ。 【プロフィール】 生年月日:1964年6月9日(53歳) 出身地アルゼンチン 【主な成績(男子アルゼンチン代表チーム)】
1997年 FIBA アメリカ選手権大会 4位
1998年 FIBA 世界選手権 8位
2008年 北京オリンピック 3位(※アシスタントコーチ)
2012年 ロンドンオリンピック 4位
2014年 FIBA ワールドカップ 11位
 

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