月刊バスケットボール5月号

「ドーハの歓喜」男子バスケ日本一丸でワールドカップ出場を決める

 2月24日、FIBAワールドカップ2019アジア地区2次予選、最終戦となる運命のカタール戦のパブリックビューイングがユナイテッド・シネマ豊洲(東京)で開催された。深夜にもかかわらず、会場には200人を超える熱狂的なファンが集まり会場を赤く染めた。
 日本は堅いディフェンスと3Pシュート14本を決める猛攻でカタールを一蹴。ベンチ入り全員出場でそれぞれが持ち味を見せる会心のゲームを展開し、会場も大いに盛り上がった。
 勝利が決まると、ファンとともに観戦した日本バスケットボール協会三屋裕子会長も感極まった様子。「東京オリンピックの開催国枠獲得には、ワールドカップでベスト16に入るくらいの実力が必要とFIBA(国際バスケットボール連盟)から言われたときは無理だと思っていました」と振り返る。実際、ワールドカップ予選は4連敗スタートと日本代表は苦しんでいた。それが「ニック・ファジーカスの帰化、渡邊雄太、八村塁の代表合流といったあたりから流れが変わってきた」と言うように、昨年7月に強豪オーストラリアから勝利を奪い連敗を止める。それでも「オーストラリア戦の勝利はまだフロックだと思っていました。それが次のゲームでホームで一点差で負けたチャイニーズ・タイペイにアウェイで40点差をつけて勝ったときに、もしかしたら行けるかもと感じました」と三屋会長。そして2019年頭のあいさつでは「『ドーハの歓喜』でワールドカップ出場を」と宣言。その言葉どおり、日本代表は8連勝で、自国開催となった2006年の大会以来13年ぶりとなるワールドカップ出場を手中に収めると「3月のFIBAセントラルボードで2020年の東京オリンピック出場(開催国枠獲得)を決めてきます」と集まったファンの前で約束した。
(月刊バスケットボール)



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