月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2017.10.20

【B.STARS Vol.6-②】篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)&ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)

攻防に於いてカギを握る存在! 名門チームを引っ張る2人の司令塔   【篠山竜青】 川崎ブレイブサンダース#7/178cm/PG/1988年7月20日生まれ/日本大【ベンドラメ礼生】サンロッカーズ渋谷#9/183cm/PG/1993年11月14日生まれ/東海大  

ベンドラメ礼生(SR渋谷)     独特のリズムで相手をいなす 超点取り屋ガード・ベンドラメ!    篠山同様、高校時代に全国のトップレベルへと踊り出たのが、SR渋谷でガードを務めるベンドラメだ。中学を卒業後、「レベルの高いところでやりたい」と地元福岡を飛び出し、名将・北郷純一郎氏がコーチを務める延岡学園高(宮崎)の門を叩く。当時の延岡学園には全国各地から多くの強者たちが集っていたこともあり、1年のインターハイではベンチ入りを逃したベンドラメだったが(同級生には島根の岡本飛竜も在籍)、跳躍力を生かしたドライブからのシュートや3Pシュートと高い得点力を発揮した2年生からはスターターとして躍動。その後、エースに成長した3年時には圧倒的な強さでインターハイを優勝すると(ベンドラメは1試合平均得点29.0点という数字を残している)、国体(宮崎県代表)、ウインターカップも制し、男子では田臥を擁した能代工高(秋田)が達成して以来、実に13年ぶりに3冠獲得する。  

ベンドラメ礼生(延岡学園高時代)    その後の東海大での活躍は万人が知るところ。1年時のインカレでは決勝戦(vs.青山学院大)の大事な場面で勝利を呼び込むビッグシュートを沈めると、4年時はキャプテンとしてあらゆる面でチームの先頭に立ち、橋本晃佑(栃木)、小島元基(A東京)、頓宮裕人、伊藤達哉(京都)らとともにインカレ準優勝となったものの、終盤の追い上げは多くの大学バスケットファンを魅了した。なお、もともと高校時代から“瞬間的なプレイ”でスティールも得意としていたベンドラメが、そこに“しつこさ”が加わった今のディフェンスは、この大学時代に身に付けたと言っていいだろう。    そして、Bリーグ1年目が自身のルーキーイヤーとなった昨シーズン。「アグレッシブに行くことが僕の良さ」と臆することなくシーズンを通して先輩たち相手に攻撃を仕掛けたベンドラメは、SR渋谷の主軸としてフロント陣の期待通りの活躍を見せ、文句なしで新人賞を獲得。同時にトリッキーなプレイで観客を楽しませたことで、その名はチームの枠を超えてBリーグファンに知られることとなった。    そして迎えたBリーグ2シーズン目。「昨年はルーキーでしたが、今シーズンは2年目なので、チームの中心として、特にオフェンス面で引っ張っていきたいです」と、新人王という過去にとらわれることなく、新たな決意で試合に臨んでいる。    そのベンドラメを「彼はバスケットボールにおける“勘”を持っているので、その持ち味をディフェンスでもオフェンスでも出してほしい。ディフェンスでは、相手にとって予測不能な動きをしたり、オフェンスでは自らリングにアタックしたりすることができるので、積極的に迷わずプレイしてほしいです。彼にしかできないことは、そういうことだと思っています」と評するのはSR渋谷・勝久ジェフリーヘッドコーチ。まだまだポテンシャルに期待をかけているのだ。   (つづく)   ▼月刊バスケットボール編集部員が語る“篠山竜青”のここに注目!! https://sports.mb.softbank.jp/vod/player/14333▼月刊バスケットボール編集部員が語る“ベンドラメ礼生”のここに注目!!https://sports.mb.softbank.jp/vod/player/14744

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