月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2017.10.19

【B.STARS Vol.6-①】篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)&ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)

攻防に於いてカギを握る存在! 名門チームを引っ張る2人の司令塔   【篠山竜青】 川崎ブレイブサンダース#7/178cm/PG/1988年7月20日生まれ/日本大【ベンドラメ礼生】サンロッカーズ渋谷#9/183cm/PG/1993年11月14日生まれ/東海大  

篠山竜青(川崎)     篠山の名を全国へと広めた 高校&大学での日本一    「(映像を)見返せば見返すほど、4Qは“落ち着き”といった点で僕の方がふわふわしていましたね」と川崎の司令塔・篠山が振り返るのは、昨シーズンのファイナル。篠山自身、試合を通じて13点を上げる活躍を見せたが、勝負所で相手・栃木のポイントガードである田臥勇太とのマッチアップを見せ付けられ、最終的には79-85の6点差で敗退。正月の天皇杯に続いての準優勝ということもあり、試合後は「2回も準優勝は本当に嫌。でも、来シーズン戦う上では、それがいいガソリンになると思います」と語っていた。    そんな篠山の名が全国に広まったのは、今から約11年前。地元神奈川では知る人ぞ知る存在ではあったが、さらなるレベルアップを目指して名門・北陸高(福井)に入学すると、スピードに乗った鋭いドライブを武器に強気のプレイを発揮。2年時からスターターを務めるようになると、3年時には多嶋朝飛(北海道)とともに当時の北陸高の特長とも言える“攻撃型2ガード”を形成。スティールからの速攻を次々と沈めるなどし、3年のインターハイでは一気に頂点へと駆け上がった。その後のウインターカップは準優勝に終わったが、この年の活躍で“北陸の篠山”は、多くのファンの記憶に刻まれることとなる。  

篠山竜青(北陸高時代)    その後、進学した日本大では、3年時に上江田勇樹(富山)、栗原貴宏(川崎)、種市幸祐(B2群馬)らとともにインカレを制覇。そうして高校&大学で日本一になった実績を引っさげ、大学卒業後は名門の東芝(現川崎)へ入団する。その東芝では1年目こそ最下位に沈んだが、2年目からは一つ下の相棒・辻直人とともにチームをけん引。ニック・ファジーカスという絶対的得点源の存在も大きく一気に優勝戦線へとチームを浮上させると、入団から3シーズン目(2013-14シーズン)に悲願の優勝。さらに、NBLとしては最後のシーズン(2015‐16シーズン)も制した。    その篠山の最大の武器は、ドライブや3Pシュートなどポイントガードとしては得点力が高いこと。また長い腕を生かしたディフェンスも得意で、ゲームをコントロールだけでなく、ハッスルプレーでもチームを盛り立てられる頼もしい存在なのだ。    そうした“熱い”プレイを信条とする篠山だからこそ、準優勝に終わった昨シーズンのリベンジを期すべく、今シーズンにかける想いは強い。「昨シーズン後半のようにリングにアタックすることを、今シーズンはシーズンを通して出したい。平均得点は昨シーズンより上を目指したいですね」と、今シーズンも点の取れるポイントガードに重きを置いている様子。さらには、「“エラーをなくす”ことを考えています。プレッシャーを掛けるのはいいけれどファウルをしてしまうとか、ルーズボールを頑張って追っかけるけれど逆に相手にアウトナンバーでの攻撃チャンスを与えてしまうだとか。そういったことをなくし、計算されたプレッシャーディフェンスを突き詰めていきたいです」と技術向上にも貪欲な姿勢を見せている。    そんな篠山に対し、チームで指揮を執る北卓也ヘッドコーチは、「日本代表として国際大会のゲームも経験していて、それは彼にとってもいい勉強になっていると思います。オフェンスのパターンが増えていますし、頼もしい存在ですね。ただ、日本代表の司令塔でもあるわけですから、勝負所のミスはもっと減らしていってほしい。キャプテンでもあり、絶対的な信頼を置いているので、引き続きチームをまとめて言って欲しいです」とさらなる期待を寄せている。   (つづく)   ▼月刊バスケットボール編集部員が語る“篠山竜青”のここに注目!! https://sports.mb.softbank.jp/vod/player/14333▼月刊バスケットボール編集部員が語る“ベンドラメ礼生”のここに注目!!https://sports.mb.softbank.jp/vod/player/14744  

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