月刊バスケットボール5月号

【記者の目】12/28ウインターカップ2016~息詰まる熱戦となった女子決勝~

大会6日目となった28日は、女子の最終日。   大阪薫英女学院と昭和学院による3位決定戦は、 接戦の展開が続く中、4Qに昭和学院が抜け出し69-59で勝利をつかんだ。   昭和では⑧赤穂がゲームハイの24得点、20リバウンド、3ブロックという 文句なしの数字でチームを引っ張り、⑥佐古が19得点、⑤大塩は12得点と続いた。   敗れた薫英は、⑤高原がチームトップの23得点、11リバウンド、2ブロック。 ⑦奥が16得点、9リバウンドを残したものの、4位でフィニッシュ。       桜花学園と岐阜女による女子決勝は、手に汗握る、 非常に見ごたえのある試合となった。

    序盤は桜花学園が④馬瓜、⑨山本を中心に13-5とリードを広げると、 岐阜女がたまらずタイムアウト。 岐阜女は⑤藤田がドライブやジャンパーで、⑥石坂はフリースローで加点し、反撃を試みるものの、桜花が得点ペースは落ちず、1Qは24-15の桜花9点リードで終える。   2Qに入ると、藤田の3Pシュートを皮切りに、⑩小野がフリースローなどで得点を挙げる。小野は岐阜女が2Qに挙げた16得点のうち、半分となる8得点を一人でマークした。 しかし、桜花も黙ってはいない。馬瓜、山本の得点に加え、⑧佐古の3Pシュートが決まり、 前半を35-31と桜花4点リードで試合を折り返す。   後半に入ると、ディフェンスのあたりを強くした岐阜女が桜花に襲い掛かる。 攻撃面では⑥石坂が2本連続で3Pシュートを決めて、37-35と逆転に成功する。 しかし桜花も⑥赤木がお返しとばかりに3Pシュートを成功し逆転。 残り約5分に岐阜女が42-40と再びリードを奪うと、 桜花がタイムアウトを要求。 すると桜花は馬瓜がリング下で、佐古の3Pシュートを成功させるなど驚異の11連続得点。 粘る岐阜女に対し、51-46の5点リードで3Qを終えた。   迎えた最終Q。桜花は⑦粟津がフリースローで加点するなどリードを広げる。 何とか食らいつきたい岐阜女は石坂の3Pシュートやディヤイのリング下の得点などで対抗。両チームが一進一退となって戦う、決勝と呼ぶにふさわしい展開となった。 残り約1分となったところで、岐阜女の④石井が貴重な3Pシュートを成功させ、 スコアは67-65と桜花のリードはわずか2点に。     どちらに転んでもおかしくはなかった試合は、 そこから1点も動かず、両チームがディフェンスで守り合う展開に。 試合終盤のプレッシャーからなのか、お互いにターンオーバーを喫するなど、 緊迫した場面が続く中、最後は桜花が2点のリードを守りきり、 67-65で昨年の雪辱を果たした。 (大会レポートは、1月25日発売の月刊バスケットボール3月号にて掲載します)       明日は大会最終日。 まず男子の3位決定戦は、福岡第一との準決勝で2回の延長を戦った帝京長岡と、 北陸学院が争うこととなる。   そして決勝では、福岡第一と東山が激突する。 この2チームはインターハイの決勝でも戦っており、火花を散らす激戦が予想される。     インターハイで後半に逆転を喫して敗れた東山は、リベンジを果たすべく 福岡第一に対して闘志を燃やしているにちがいない。 東山を引っ張るのは、随所にセンスあふれるプレイを見せる④岡田とビッグマンの⑨パトリック。 この2人を中心に、高得点ゲームを狙い、勝利を目指す。

    一方の福岡第一は、④重冨(周)と⑤重冨(友)を中心とした速い展開から得点を量産する。 準決勝の帝京長岡戦では、器用なビッグマン、⑫蔡がファウルアウトになる中、 控えビッグマンの⑦バムが16得点、12リバウンドを挙げる活躍を見せた。 延長時の重要な場面でフリースローを着実に沈めていただけに、 決勝でも大きな戦力となりそうだ。

  はたして、ウインターカップ優勝の座を手にするのはどちらのチームか? 明日の12時から行われる決勝は、見ごたえある一戦となるだけに、 両チームによって繰り広げられる一つ一つのプレイから、目を離してはならない。     感動大賞、募集中!   【感動大賞】 http://www.basketball-zine.com/wintercup2016#question-link   (月刊バスケットボール編集部)

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