ウインターカップニュース

2017年12月23日

ウインターカップ2017強豪校ヒストリー/桜花学園高校

 

輝かしい歴史に彩られた高校界No.1チーム!

今冬は2大エース山本&藤本を起点に

夏のリベンジを狙う!

 

 

 桜花学園(愛知)が、これまでウインターカップで積み上げてきた優勝回数は、実に21回。これは男子、能代工の20回を上回る最多だ。

 

 そんな偉大な記録を持ち、毎年優勝候補に挙げられる桜花学園だが、今年はこれまでと異なり、インターハイ、国体を終えた時点で無冠。危機的状況の中で最終決戦のウインターカップを迎えることとなる。

 

 それには厳しいチーム事情もある。圧倒的な強さを見せた昨年のチームから主力の多くが卒業した今年、昨年からスターターを務めているのはガードの④山本麻衣のみで、主力には180cmを超える大型選手も不在。それもあり、今年は東海エリアのライバルでもある岐阜女に東海大会、全国大会とあらゆる大会の決勝戦で敗れている。特に今年は、東海地区の出場枠が一枠だった国体に出場できていない。

 

 そんな状況だが、キャプテンでエースの山本は「いい意味で考えると、イチから基本をやり直すことができてよかったとは思います」という。「でも、ほかのチームは国体に出て、大会を通してレベルアップしていったと思うので、そこはちょっと心配というか…」という不安も口にするが…。

 

 ただ、山本のみならず、オールラウンダーの⑦藤本愛瑚をはじめ、桜花には個々の能力が高い選手は多く、インターハイでも準決勝までは“強さとうまさ”を見せた戦いぶりで他を圧倒。それだけに、やはりウインターカップでは打倒・岐阜女の急先鋒。しかも、ここにきて膝のケガで長期離脱を強いられていたセンター⑩モハメド早野夏の復帰や1年生⑪平下愛佳の成長など好材料もあり、夏よりは確実に戦力をアップした状態で冬の大会を迎えられるのだ。

 

 その桜花は、前述のようにウインターカップ優勝21回。大会出場34回、決勝進出27回での記録なので、優勝確率は約65%、決勝進出時の優勝確率は約81%。驚異的な記録だ。

 

 そうして積み上げてきた栄冠の中でも、劇的だったのは1994年の残り0秒からの逆転劇だろう。スーパースター・永田睦子(元日本代表)を擁する純心女(長崎)との対戦は終盤までもつれる展開となったが、1点ビハインドの中、名古屋短付(桜花の旧校名)がニュートラルボールを奪うと、試合終了のブザーとともに1年生の三木聖美(元日本代表)が遠い位置から3Pシュートを。これに思わず純心女の選手がファウルしてしまい、時計の表示が0秒の中、三木がフリースローを3本中2本沈めて49‐48で勝利を飾ったのだった。

 

 また、2000年代に入ってからは、2008年大会も思い出深い。2年生ながらエースとして君臨していた渡嘉敷来夢(JX-ENEOS)が疲労骨折を抱えながら挑んだ大会は、決勝で超高校級センターを擁する東京成徳大と対戦。それまでプレータイムを調整しながら戦ってきた渡嘉敷だったが、この試合ではフル出場。すると、足の痛みに耐えながら獅子奮迅の活躍で37得点を奪いチームを勝利へ導いたのだった(88-74)。

 

 さらに、広島開催となった2012年は、ガード陣が次々にケガをし欠場となるなか、現在、東京医療保健大の4年生でキャプテンを務める森田菜奈枝(当時2年生)が健闘。その森田も大会中に上あごを骨折というケガを負い、さらに決勝ではその痛めた部位をぶつけてしまうアクシデントにも見舞われたが、満身創痍の森田が司令塔としてチームをけん引し、粘る聖カタリナ(愛媛)を引き離した(88-79)。

 

 このように、メインコートでは無類の強さと好パフォーマンスを発揮する桜花。インターハイで競った相手でもウインターカップでは大差を付けるなど、夏から冬の成長度が高いのも特長なだけに、今大会での戦いにも期待を抱かざるを得ない。

 

 夏以降、着実に強化を図ってきた常勝軍団は、冬の舞台でどんなドラマを演じてくれるのだろう? 桜花の戦いから目が離せない。

 

(月刊バスケットボール)

 


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