ウインターカップ2017

ウインターカップ2017
平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会

【日程】平成29年12月23日(土・祝) ~12月29日(金) 【会場】東京体育館

ウインターカップコラム

2017年12月23日

ウインターカップ2017強豪校ヒストリー/岐阜女子高校

冬の初優勝は2年前

昨年は2点差で競り負けて準優勝

今年、初の3冠獲得なるか?

 

 

 今年、インターハイと単独チームで挑んだ国体を制し、3冠獲得に王手を掛けてウインターカップに臨む岐阜女。そんな岐阜女のウインターカップの歴史を振り返れば、2年前の劇的な逆転勝ちで初優勝を決めたことが記憶に新しい。

 

 その2年前は、今年同様、桜花学園(愛知)との2強だったが状況は異なる。今年、インターハイ&国体を制したのに対し、当時はそのいずれも決勝で競り負け。今年が3冠を狙うのに対し、当時は桜花の3冠を阻止する立場だったのだ。

 

 そうした中、下馬評どおり決勝で顔を合わせた両チーム。試合は、互いが相手の良さを消すような激しいディフェンスを披露し、ロースコアの展開に。特に岐阜女はシューターが徹底マークに遭い、得点が伸びず、前半を24-12と12点ものビハインドで終えることとなった。

 

 しかし後半、追う岐阜女はセンターにボールを集めてインサイドを中心に加点すると、じりじりと点差を詰めていく。それでも桜花は女王の意地を見せ、波に乗り切れないながらも遠藤桐(アイシン・エィ・ダブリュ)の勝負強いシュートなどで幾度となく悪い流れを発ち切る。

 

 そして両者一歩も譲らないまま迎えた終盤。残り1分半で、岐阜女がキャプテン村瀬久美(拓殖大)のドライブからのバスケットカウントで逆転に成功すると、浮足立つ桜花をしり目に残り29秒でもトドメのシュートが決まり、勝負あり。終盤にシュートチャンスをものにした岐阜女が初の冬の栄冠を獲得したのだった。

 

 そもそも今回で26回連続出場となる岐阜女がウインターカップ初出場を決めたのは1992年(第23回大会)。そこから一度も県予選では敗れることなく、冬の全国の舞台に足を踏み入れている。

 

 毎年コンスタントに全国を経験し、着実に力を付けていったチームは、2003年に当時優勝候補だった東京成徳大を相手に2回戦であわやの展開を演じる。最後は残り11秒、1点リードの場面で成徳のスーパールーキー⑧吉田亜沙美(JX-ENEOS)に逆転を許し大金星を逃したが、その戦いぶりは大きなインパクトを与えるものだった。

 

 そして翌2004年、宮元美智子(元日本代表/三菱電機)ら前年の悔しい思いを経験した選手たちが中心となり、チーム史上初のベスト8入りを達成。その2年後(2006年)にはその年のインターハイ覇者である桜花に準々決勝で延長の末に競り勝つと、準決勝でも倉敷翠松(岡山)に1点差で勝利。初の決勝進出を決めたのだった(決勝は中村学園〈福岡〉に敗退)。

 

 しかし、翌年の2007年はインターハイで準優勝をするものの、同年の冬には初戦敗退(2回戦)という憂き目にも遭っている。

 

 ここ2年は決勝進出を果たし、今年も優勝候補の呼び声が高いが、過去の敗戦から、勝ち上がることの難しさを痛いほど知っているのも岐阜女の土台となっている。それだけに、今年のウインターカップでも一戦一戦堅実な戦いを見せてくれるだろう。

 

 選手として注目なのは、シューターの④石坂ひなた、インサイドの絶対的柱である⑦バイ・クンバ・ディヤサンら3年生。この2人は、1年生のときに優勝を経験し、昨年大会は決勝で競り負けているだけに(2点差)、リベンジの思いも強い。また、2年生のガードの⑤池田沙紀、⑥木下七美らも夏から冬に向けて著しい成長を見せており頼もしい存在だ。さらに、4番ポジションには献身的な働きを見せる⑨阪納 百に加えて⑪小野佑紀がケガから復帰。昨年はスターターとして準優勝に貢献した3年生の小野の存在はチームを後押しするだろう。

 

「油断をしないように。相手と戦う前にまず自分たちがどう準備をするかだと思います」と安江満夫コーチは兜の緒を締め直す。チーム初の3冠獲得という偉業達成なるか。冬の舞台で岐阜女がどんな戦いを見せてくれるのかに注目だ。

 

 

 

(月刊バスケットボール)

 


コンテンツ

  • zamst FILMISTA
  • 月バスカップ2018試合結果
  • genkido-manga-banner-vol1
  • genkido-manga-banner-vol2
  • side-jx_eneos-banner