ウインターカップニュース

2017年12月22日

2017年大会展望(男子編)

インターハイ2017決勝より

 

24年ぶりの冬優勝を狙う福岡大附大濠!

その大濠に迫るのは夏も熱戦を繰り広げた

明成&帝京長岡か?!

 

インターハイ2017決勝より

 

 男子で最も注目すべきは、夏を制した福岡大附大濠だろう。というのも、そのインターハイで栄冠に輝いたように大濠=バスケ名門校というイメージがあるが、1993年以来24年間ウインターカップの優勝がない。その間、準優勝4回、3位&4位2回とあと一歩のところで頂点には達していないのだ。

 

 そんな中、迎えるウインターカップ。今年のチームは、歴代チームとは違うスタイルを武器に臨むことになる。これまでは、大濠=華麗なバスケというイメージで、オフェンスで相手を圧倒し見るものを魅了してきたのだが、今年のチームはどちらかと言えば守備防御型。事実、夏のインターハイでは、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールを徹底し、オフェンスでは全員がバランス良く得点するという手堅いバスケットで頂点まで勝ち上がっていった。

 

 これは、絶対的な得点源が不在というチーム事情のためだが、それだけでは、他チームも完成度を上げてくるウインターカップで栄冠を掴み取るのは難しい。そこで「自分たちの走るバスケットを出しながら、相手のポイントをつぶせるように勝ち上がっていきたい」と、片峯聡太コーチはこの冬に向けてオフェンス面も強化。その成果がどのように出るか? 選手としては、クレバーな状況判断でチームを導くキャプテンの④永野聖汰、その永野と2ガードを務める2年の⑬中田嵩基、インサイドの大黒柱⑮井上宗一郎(200cm)がカギを握る。

 

 そんな大濠の対抗馬は、明成(宮城)、帝京長岡(新潟)か?

 

 そのうち明成は、今夏のインターハイ決勝では1点差で大濠に敗退。3Qには一時リードを11点まで広げていたが、終盤の大事な場面でのターンオーバーなどで逆転負け。悔しい負け方をしているだけに、冬でのリベンジを期している。

 

 その明成を率いるのは、名将・佐藤久夫コーチ。仙台高校時代も含めるとウインターカップでの優勝回数は6回。現役監督としては誰よりも冬での勝ち方を知っている。

 

 そして選手でカギを握るのは、⑧八村阿蓮。元々強みだったインサイドに加え、夏以降はアウトサイドのプレーにも挑戦。「前までセンターとして人から使われる立場でしたが、今はドライブを仕掛けてヘルプが寄ったら外にさばくといったプレーができるようになりました」と進化を見せている。

 

 一方、夏のインターハイ準決勝で福岡大附大濠と4度の延長に渡る壮絶な試合を繰り広げ、敗れたものの大きなインパクトを残したのが帝京長岡。主力が全員3年生ということもあり、3年間の厳しい練習で培ったディフェンス力は全国トップクラスだが、冬に向けて懸念されるのは、柴田勲コーチが「チームのバランサーで潤滑油になる選手」と評価する池田大雅が受験に専念するため8月末に引退したこと。さらに体育館が火事になり、9月中旬以降は練習場所を転々としなければならなかった。

 

 そうした苦境を打開するカギを握るのは、チームのコントロールタワーの⑧祝俊成。祝は、今夏に4度の延長の末に大濠に敗れたときだけでなく、昨年のウインターカップ準決勝、福岡第一に再延長で敗れたときもフル出場していた選手。誰よりも接戦で敗れる悔しさを知っているだけに、今冬でのリベンジを期している。

 

 そして男子は、実力伯仲なだけに、勢いに乗るチームがあれば、それが台風の目となる可能性は十分。上記3校の他、速い展開を得意とする前年の覇者・福岡第一、高さはないものの機動力を生かした緻密なバスケットを展開する飛龍(静岡)、攻撃のバランスの良さが光る洛南(京都)などからも目が離せない。

 

⑧祝俊成(帝京長岡)

 

(月刊バスケットボール)

 


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