月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2019.03.03

月バスSet Play of the Week(70)スパーズ

 今週の対戦カードから、1つセットプレーを紹介していくコーナー。

 

 サンアントニオ・スパーズ対ブルックリン・ネッツ戦で、ネッツが仕掛けた2‐3ゾーンディフェンス。NBAではあまり見ないゾーンを簡単に攻略したスパーズのオフェンスを解説しよう。

 

【ラインナップ】

①(PG)デリック・ホワイト

②(PG)ブリン・フォーブス

③(SG)デマー・デローザン

④(SF)デイビス・ベルターンス

⑤(PF)ラマーカス・オルドリッジ

 

[A-1]

 ②がボールキャリー、①と③が左ローポストに並び、⑤は右ローポスト、④はリングとエルボーを結んだ延長線上に広くスペースを取って始まる。

 ①がウイングに到達する動きに合わせて、③はゆっくりとディフェンスを惑わすようにトップへカット。

 

[A-2]

 ③にシュート力があるため、X5のディフェンスが曖昧に。②・③・④の3人のオフェンスにシュートがあると、X5が出なければならなくなる。その瞬間、①はX4にクロスコートスクリーンを仕掛け、⑤はゴール下へダイブ。②からパスをレシーブして簡単に得点した。

 速いだけではなく、タイミングと動きの緩急が必要となるゾーンオフェンスだ。X5をいかに引き出すかがキーポイントになる。

 

 

※『月刊バスケットボール4月号』では、シュート力に定評があり、現在好調のデンバー・ナゲッツのさまざまなセットプレーを紹介!

 

(月刊バスケットボール)



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