月バスSet Play of the Week(70)スパーズ
今週の対戦カードから、1つセットプレーを紹介していくコーナー。
サンアントニオ・スパーズ対ブルックリン・ネッツ戦で、ネッツが仕掛けた2‐3ゾーンディフェンス。NBAではあまり見ないゾーンを簡単に攻略したスパーズのオフェンスを解説しよう。
【ラインナップ】
①(PG)デリック・ホワイト
②(PG)ブリン・フォーブス
③(SG)デマー・デローザン
④(SF)デイビス・ベルターンス
⑤(PF)ラマーカス・オルドリッジ
[A-1]
②がボールキャリー、①と③が左ローポストに並び、⑤は右ローポスト、④はリングとエルボーを結んだ延長線上に広くスペースを取って始まる。
①がウイングに到達する動きに合わせて、③はゆっくりとディフェンスを惑わすようにトップへカット。
[A-2]
③にシュート力があるため、X5のディフェンスが曖昧に。②・③・④の3人のオフェンスにシュートがあると、X5が出なければならなくなる。その瞬間、①はX4にクロスコートスクリーンを仕掛け、⑤はゴール下へダイブ。②からパスをレシーブして簡単に得点した。
速いだけではなく、タイミングと動きの緩急が必要となるゾーンオフェンスだ。X5をいかに引き出すかがキーポイントになる。
※『月刊バスケットボール4月号』では、シュート力に定評があり、現在好調のデンバー・ナゲッツのさまざまなセットプレーを紹介!
(月刊バスケットボール)