月刊バスケットボール5月号

Road to FIBAワールドカップ2019①

アジア地区からは計7チームが出場可能! しかも中国が開催国枠を持っているので実質8チームがワールドカップに出られる!!  

ⒸFIBA     1か所に集まるのではなく ホーム&アウェイ方式に!    FIBAワールドカップは、そもそもFIBAバスケットボール世界選手権(第1回大会は1950年にアルゼンチンで開催された)という名称でオリンピックの中間の年に開催されていた大会。2014年のスペイン開催から名称が変更されたのだが、国際バスケットボール連盟(FIBA)に加盟する213の国と地域の中からバスケットボールの世界一を決定する一大イベントで、オリンピックと同じくらいの権威がある。    そのワールドカップ、これまではヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアなど各地区で1か所に集まって予選を行い、それぞれの地区に割り当てられた数のチームがワールドカップの出場権を獲得するという方式だった(プラスオリンピック優勝国、開催国)。それが、来る2019年の中国開催に向けては、ホーム&アウェイ方式で予選を争うこととなった。    そんな中、日本はアジア地区に所属。これまでアジア地区には3チームの枠が与えられていて、日本で言えば東アジア大会→アジア大会と2大会を経て出場権をつかまなければならなかった。それが、1次予選、2次予選のホーム&アウェイ方式となる。さらに、今回からアジア地区にオーストラリア、ニュージーランドといったオセアニア地区の強豪国が加わることで、日本にとっては厳しい戦いが続くことになってしまった。     単純にFIBAランキングで比較すると 日本は16か国中8位!    今回、アジア地区1次予選には16チームが参加。4チーム×4グループに分かれてホーム&アウェイ方式を行い、各グループ上位3チーム、計12チームが2次予選に進出する。   【アジア地区1次予選/国・FIBAランキング(10月11日付)】
グループA グループBグループCグループD
中国(24位) 日本(50位)シリア(98位)イラク(85位)
ニュージーランド(27位) チャイニーズ・タイペイ(57位)レバノン(53位)カタール(66位)
韓国(34位) オーストラリア(9位)インド(64位)カザフスタン(74位)
香港(82位) フィリピン(30位)ヨルダン(43位)イラン(22位)
     そして2次予選は、1次予選のグループを2グループずつ統合した6チーム×2グループでホーム&アウェイ方式を行い、各グループ上位3チームおよび各4位チームのうち成績上位の計7チームがワールドカップへの出場権を獲得することとなる。    ただ、開催国の中国は、このアジア地区予選の結果に関わらず開催国枠での出場。その中国は普通に戦えば1~3位でアジア地区を通過するため、1枠が増えることとなり、実質的にアジア地区からは8チームが出場することとなる。    16か国中8チームということは半分が出場できるということだが、表を見ると分かるように、1次予選で日本が入ったグループBは、FIBAランキング9位のオーストラリアを筆頭に、30位フィリピン、57位チャイニーズ・タイペイと、50位の日本がトップ3で抜け出すには一瞬たりとも気が抜けない。中でもチャイニーズ・タイペイには絶対2勝することが必要で、できればホームで迎えるフィリピン戦でも白星を挙げたいところだ。 (つづく)   (月刊バスケットボール)  

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