ウインターカップ2017

ウインターカップ2017
平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会

【日程】平成29年12月23日(土・祝) ~12月29日(金) 【会場】東京体育館

記者の目

2017年12月28日

今年8度目の福岡県ライバル対決を制したのは、夏の王者・福岡大附大濠

勝負どころで流れを引き寄せた福岡大附大濠#4永野

 

 男子準決勝は、インターハイ王者の福岡大附大濠(総体①)と福岡第一(福岡)の戦いとなった。この2チームは福岡県で地区が同じため、中部地区大会、県大会、九州ブロック大会で必ず対戦するライバル同士。「これまでは互いに誰かがいないという状況だったので、これが本当の戦い」(福岡第一・井手口コーチ)というものの、今年は7回戦って福岡第一が4勝3敗という戦績だった。

 

 1Qは互角の展開だったが、試合が動いたのは2Q。大濠がこれまでインターハイでも使っていない“奥の手”である1-3-1ゾーンを敷くと、福岡第一の足がピタリと止まった。3連続ターンオーバーの間に大濠は、#4永野の3Pシュートや#13中田のジャンプシュートなどで、福岡第一を抜き去る(23-22)。

 

 だが、簡単にはいかないのが、このライバル対決。3Qには福岡第一#8河村のリバースレイアップを皮切りに残り5分までで3-13と再び試合を41-36とひっくり返す。福岡第一はそのままの勢いで、49-38まで突っ走った。

 

 大濠は4Qにゾーンを2-3に変え、もう一度ペースをつかむ。永野の飛び込みリバウンドからのティップインでチームに火が付くと、#7浅井の3Pシュート、#15井上と続いた。結局は4Q残り5分で飛び出した大濠が61-58でライバル対決を制した。

 

「福岡第一の得意なトランジションをさせない」(大濠・片峯コーチ)、「ゾーンのときにボールをいかにインサイドへ入れられるか」(井手口コーチ)と、両コーチが言った試合のポイントが、そのまま点数のアップダウンとなったことは間違いない。しかし、互いに手の内を知っているとはいえ、両チーム合わせて38ターンオーバーは多過ぎだったことは否めない。大濠の2Pシュートが35.7%、福岡第一の3Pシュートが5.3%と、互いのシュートパーセンテージの低さを見ても、ターンオーバーが出た時間帯、タイミングで勝負が決まったような気がしてならない。そして、最後は片峯コーチが言うように、“我慢”比べだったはずだ。

 

 地区からしのぎを削るライバル対決。県内で全国上位の戦いを経験できること、他県ではなかなかマネのできない財産と経験になる。今回は大濠に軍配が上がったが、いつの日か全国大会の決勝で福岡県対決が実現することを楽しみにしたい。

 

(月刊バスケットボール)

 


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