月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2018】チャンレンジャーの能代工は王者復活への第一歩を踏み出す

   ウインターカップ第4日(12月26日)、男子3回戦で能代工(秋田)は中部大第一(総体②/愛知)と対戦し、43-90で敗れた。
 

   ウインターカップ第4日(12月26日)、男子3回戦で能代工(秋田)は中部大第一(総体②/愛知)と対戦し、43-90で敗れた。    過去20回の優勝(高校選抜を含む)を誇る能代工だが、昨年の秋田県代表は秋田工、一昨年は平成だった。3年ぶりにウインターカップ出場を決めた能代工は3回戦へと駒を進めたのだ。    1回戦の美濃加茂(岐阜)を84-67で撃破し、2回戦では初出場の別府溝部学園(大分)を65-58で下して勝ち上がっている。そして、3回戦の相手はインターハイ準優勝の中部大第一(総体②/愛知)。    試合は序盤から中部大第一が能代工を圧倒。1Q開始3分で4-14。能代工のお株を奪うスティールからのファストブレイク連発で、あっという間に10点差となった。パス、シュートがことごとく中部大第一に読まれてしまう。能代工はターンオーバーが多く、やりたいプレーを中部大第一にやられている状況だ。    ブロックショットされる回数が多く、シュートもさせてもらえず、活路を見出せないまま16-45。そして最終スコアは43-90と、能代工が50点以下に抑えられてしまったのは記憶にないほどの敗戦だった。   「選手たちに、相手にやられてはいけないことはレイアップだと伝えていましたが、相手のプレッシャーに耐え切れず、ミスをきっかけにそれを最初からやられてしまいました。オフェンスでも自分たちのパッシングゲームができず、フラストレーションをためてしまったことが敗因だと思います。    能代工の過去の実績はともかく、今はチャンレンジャー。2試合をしっかり勝って、目標だった中部大第一との再戦ができたことは評価できることだと思っています。もう少し彼ららしさを出してあげられなかったのは自分の反省でもあります」と、小野コーチは試合と全3試合を振り返った。    中部大第一には大敗を喫した能代工だったが、過去2年、ウインターカップに出場できていなことを考えれば、大きく前進したと言える。王者への復活は並大抵のことではないが、確実に一歩を踏み出していることは間違いない。     (月刊バスケットボール)

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