月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2018.08.26

【第48回全中】Pick Up Player_8/25

  岩下准平(西福岡⑬/3年/177cm)    山口県を舞台に開催された全国中学校大会の決勝戦は、西福岡vs.実践学園というカードで行われた。その西福岡を、エースとして引っ張ったのが⑬岩下だ。    昨年大会、岩下は全国制覇を成し遂げた西福岡の中で、当時2年生ながら唯一スターターを務めていた。当然、今年はエースの看板を背負い、キャプテンにも就任。岩下は「周りからは『連覇』と言われましたが、先生も僕たちも、全国制覇して次の日からまた一からのスタートだと思っていたので、自分たちの代での全国制覇を目指して頑張ってきました」とこの一年間を振り返る。    迎えた今大会、前年王者のプレッシャーにのまれることなく、西福岡は予選リーグから快進撃を続けて決勝へ。その決勝でも、苦しい時間帯、岩下は「キャプテンですしガードでもあるので、チームの責任を果たせるように自分で行くようにしました」と、厳しいマークをかいくぐって果敢に1対1を仕掛け、ダブルクラッチなど難しいシュートをねじ込んでいった。だが惜しくも1点届かないまま、無情にもタイムアップ。岩下は「一つ一つのイージーなシュートを確実に決めることができなかったです」と悔やんだ。    それでも、その華やかなプレーで会場を魅了したことは確か。この悔しさをバネに、高校界でもさらなる活躍を見せてくれることを期待したい。      

  玉川なつ珠(八王子一⑥/3年/157 cm)    決勝では3Pシュート7本を含む40得点と、圧巻の得点力を見せて優勝の立役者となった玉川。「ミニバス時代から」という早いリリースから放たれるシュートは面白いようにネットを揺らした。それだけでなく、チームの司令塔としてスピードに乗ったドリブルで相手ディフェンスを巧みにかわすボール運びを見せたかと思えば、的確なパス回しで仲間のシュートを演出。さらには、激しいディフェンスも披露し、あらゆる面でチームを支えた。    昨年からスターターとして全国大会を経験していたが、昨年大会は接戦の末にベスト8に留まり。玉川自身も悔しい思いをしていただけに、最上級生として迎えた今大会では「3Pシュートはあまり得意ではないけど、最後の大会は決めようと思って打ちました」という思いをしっかりとプレーにつなげ、見事に日本一に輝いた。   (月刊バスケットボール)

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