月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2018.08.25

【第48回全中】Pick Up Player_8/24

  新井翔太(実践学園④/3年/173cm)    山口県を舞台に開催中の全国中学校大会は、決勝トーナメント1・2回戦が行われた。その1回戦で33得点、2回戦で35得点を挙げ、チームの救世主となったのが実践学園④新井だ。    もともとジュニアオールスターや関東大会などで活躍し、実践学園の絶対的エースとして注目されてきた新井。今大会も、厳しいマークを物ともせず、類まれなテクニックと独特のリズムで相手を翻弄し、得点を量産している。    この日何より光ったのが、試合の流れをガラリと変えるほどの勝負強さだ。決勝トーナメント1回戦(vs.美川)では、後半相手の反撃に遭って逆転され、残り2分で6点ビハインドと苦しい状況だったが、「みんな諦めモードだったと思うんですが、森先生が声をかけてくれて、そこから自分ももう一度集中できました」と圧巻の連続7得点。見事1点差で勝ち切る原動力となった。    また、続く2回戦(vs.東北学院)でも、「仲間が絶対にリバウンドを取ってくれると信じて打ちました。シュートタッチも良くて、自分のリズムに乗れたのが良かったと思います」と3Qで次々に3Pシュートを決め、接戦を制す原動力に。これには試合後、東北学院・高橋コーチも「来ると分かっていたのですが…さすがでしたね」と脱帽したほどだった。    準決勝では、玉島北と対戦する。3年前には決勝で戦い、昨年は予選リーグで敗れている因縁の相手。新井は「去年のリベンジを果たしたいです」と雪辱に燃えていた。      

  小材叶奈子(菊陵⑪/3年/156cm)    「試合でも練習でもきついときや苦しいときに一番コートで声を出せるように頑張ってきました」と言う小材は、ベスト16となった菊陵の司令塔。ゲームメイクだけでなく、巧みなドリブルワークからのドライブやジャンプシュートなどで得点を重ねる得点源でもある。特にここぞという大事な場面では体勢を崩しながらもシュートを決め切る力もあり、相手チームにとっては乗らせたら怖い選手だ。      

  原囿美咲(菊陵④/3年/161cm)    敗れはしたものの、決勝トーナメント2回戦では3Pシュート3本を含む21得点を挙げる活躍を見せた原囿は、チームを引っ張るキャプテン。チームのウリでもあるハードなディフェンスでの貢献度も高く、プレーだけでなく精神面でもチームを支える存在だ。目標とする選手は「ガードとして声を出したり、スピードもある」と、JX-ENEOSサンフラワーズの吉田亜沙美選手だ。   (月刊バスケットボール)

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