月刊バスケットボール5月号

NBA

2018.07.11

NBAサマーリーグでは個人のスキルだけでなく、さまざまな対応力が問われる

NBAサマーリーグは、契約しているプレーヤーはコンディションを整え、未契約のプレーヤーはアピールの場。今年は初めてラスベガスに全30チームが集結した。
NBAサマーリーグは、契約しているプレーヤーはコンディションを整え、未契約のプレーヤーはアピールの場。今年は初めてラスベガスに全30チームが集結した。   サマーリーグでは個人のスキルだけでなく、チームオフェンスやディフェンス、NBAルールへの対応力も問われる。当然、さまざまなセットプレーやディフェンスにおけるルールなどがチームによって決まっているのだが、単純明快なものが多い。   そんな中、ユタ・ジャズvs.マイアミ・ヒート戦を見ていると、ゲーム中にふと「?」という違和感があった。3Q残り9分28秒、ヒートが49-47でリードしている場面でジャズのサイドラインインバウンズ。このとき、ディフェンスであるヒートのプレーヤーが手を挙げて何やらコールした。つまり、ヒートはこの状況でディフェンスを変えたのである。   ジャズはレシーブできるプレーヤーへとパス。ヒートのディフェンスをよく見ると、2-3ゾーン。レシーブしたプレーヤーがスキップパスをして、はっきりと分かった。NBAでゾーンディフェンスは別に珍しいわけではない。ディフェンシブ3秒にならなければゾーンをしてもOKだ。   ヒートはサマーリーグ中、レギュラーシーズンのようなセットプレーを多用していたことを考えると、このようなディフェンスの仕掛けを見えることは不思議ではないのだが、見ている側が気を抜いていたせいか、急に目が覚めた感じだった。
このように、サマーリーグでは個人のスキルは当たり前に観察され、チームオフェンス&ディフェンスまでさまざまな要求に応える必要がある。実際に、NBAという舞台で順応できるプレーヤーか否かを見極められるというわけだ。単純に得点が多かったり、強烈なダンクをしたりすることが直接アピールにつながるのではない。大量得点やダンクなど、いくらでもスゴいプレーヤーはNBAに大勢いる。   この中で2018-19シーズンにNBAで活躍するプレーヤーが何人出てくるのか。   (月刊バスケットボール)

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