月刊バスケットボール5月号

NBA

2018.05.22

ピック&ロールとアイソレーションで得点を重ねるロケッツとキャブズ。ウォリアーズは…。

NBAでは、さまざまなスタッツが記録されているのだが、その細かさには非常に驚く。
NBAでは、さまざまなスタッツが記録されているのだが、その細かさには非常に驚く。   プレーヤー個人の得点やシュート確率などは当たり前で、そのシュートの種類まで細分化してデータが取られている(※5月20日現在/カンファレンスファイナル進出の4チームのみで1~20位まで抽出)。   【ピック&ロール(ボールハンドラー)】 ※平均得点 ②クリス・ポール(ロケッツ)9.7 ④ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)9.0 ⑧レブロン・ジェームズ(キャブズ)8.2 ⑲ステフィン・カリー(ウォリアーズ)4.3 ⑳ケビン・デュラント(ウォリアーズ)4.3   これはピック&ロール時に、ボールを持っているプレーヤーが得点した数字。ロケッツのバックコート陣2人が多いことからも、チームスタイルが想像できるだろう。ウォリアーズはピックプレーからの得点が意外と少ないことが分かる。   【アイソレーション】 ①ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)11.9 ②レブロン・ジェームズ(キャブズ)9.7 ④ケビン・デュラント(ウォリアーズ)5.8 ⑥クリス・ポール(ロケッツ)4.8 ⑭ジェイソン・テイタム(セルティックス)3.5   ハーデン、レブロン、デュラント…確かにアイソレーションして1対1を行う場面は多く見る。セルティックスは1試合の中でテイタムが平均として最高値のため、アイソレーションでの得点機会が少なくチームオフェンスで点を重ねているのだ。
【ポストアップ】 ④アル・ホーフォード(セルティックス)5.4 ⑤ケビン・デュラント(ウォリアーズ)4.3 ⑥レブロン・ジェームズ(キャブズ)4.2 ⑦ケビン・ラブ(キャブズ)4.0   ポストアップからの得点は、イースタン・カンファレンスの両チームが多い。トランジションの速さと3Pシュートで勝負を懸けるウェスタンとは明らかに、オフェンスのスタイルが異なることが明白となっている。   【オフスクリーン】 ①クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)8.3 ②ステフィン・カリー(ウォリアーズ)5.8 ⑧ケビン・デュラント(ウォリアーズ)3.1 ⑬エリック・ゴードン(ロケッツ)2.4 ⑯ジェイレン・ブラウン(セルティックス)2.1 ⑱ジェイソン・テイタム(セルティックス)1.9 ⑲J.R.スミス(キャブズ)1.7   最後にオフスクリーン。これはスクリーンを使っての得点である。上位にはウォリアーズのビッグ3が並んでいる。キャブズはスミスが僅かに1.7得点しているだけ。トンプソンやカリーらが、スクリーンをカットして得点するシーンは目に浮かぶ。   このように、NBAのスタッツは非常に細かく記録され、いくつかのプレーだけに注目して見てもチームの特徴やプレーヤーの特徴がはっきりと分かるのである。   (月刊バスケットボール)

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