月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2018.03.25

#8髙田を軸に“チーム力”を発揮したデンソーが決勝へ

 大詰めとなったWリーグは、セミファイナル2試合が丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で行われた。
  大詰めとなったWリーグは、セミファイナル2試合が丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で行われた。    そのセミファイナル第一試合はレギュラーシーズン2位のデンソーと同3位のトヨタ自動車。レギュラーシーズンの勝敗は同じ26勝7敗(対戦間の成績はデンソー2勝、トヨタ1勝のためデンソーが2位)で、対戦した3試合はいずれも接戦。そのため、このセミファイナルでも混戦が予想された。    注目の試合は、高確率でミドルシュートを沈めた#12赤穂(さ)の活躍があったデンソーが1Qを26-22とリードする。    しかし、「足が止まってしまった」(#8髙田)2Qでは逆にトヨタが#12三好、#20近藤らの外角シュートで対抗。#0馬瓜も続き、逆転に成功すると、前半を終えて48-39とトヨタが大きくリードを奪った。    迎えた3Q。追い付きたいデンソーだったが一時は12点のビハインドと苦しい状態になる。だが、ここで奮起したのが髙田。3Qではミスが続いたことでベンチに一時下がったものの、そのベンチで「点差は広がっていない。自分にできることは何か」と、冷静に戦況を見つめていたエースは、3Q残り約3分半の時にコートに戻ると、怒とうの得点ラッシュ。    ガードの#15稲井との合わせのプレーも冴えを見せ、3Q終了時にはビハインドを5点差に詰める働きを見せた(55-60)。    すると、4Qに入ってもデンソーの勢いは止まらず。4Q開始2分でトヨタを捉えると、最後はフリースローで確実に得点を重ねて勝負あり。終わってみれば79-69と10点差を付けてデンソーが勝利した。    これでデンソーは、4シーズンぶりのファイナル進出。トヨタ戦では27得点を挙げた髙田の活躍のみならず、赤穂さくらや#88赤穂ひまわりらのリバウンド、稲井の好パスに#13伊集の要所でのシュートなどチーム力を発揮した。迎えるファイナルではそのチーム力を武器に10連覇を狙うJX-ENEOSに挑む。  

デンソー#8髙田    なお、JX-ENEOSは、セミファイナルではシャンソン化粧品を相手に1Qこそ22-22の同点で終えたものの、その後はインサイドとアウトサイドがバランス良く攻め、また堅いディフェンスも機能して、78-56で勝利している。  

JX-ENEOS#12吉田   (月刊バスケットボール)

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