月刊バスケットボール6月号

【スペシャルインタビュー】5人組ロックバンドSIAM SHADE 栄喜さん

  ★ファイナルの希望的カードは『ロケッツ×キャバリアーズ』★   5人組ロックバンドSIAM SHADEの栄喜さんが、WOWOWで放送されたロサンゼルス・クリッパーズ対オクラホマシティ・サンダーの試合にゲスト出演。クリーブランド・キャバリアーズを愛してやまない栄喜さんが、今季のここまでのレビュー、プレーオフの展望をたっぷりと話してくれました。(取材日:2018年3月17日)
――レギュラーシーズンも各チーム残り20試合を切りました。ここまでの今シーズンを振り返っていかがですか? 栄喜 イースタンについては、1位のトロント・ラプターズのデマー・デローザンがすごいですね! 中距離も長距離もシュートを落とさない。カイル・ラウリーとのコンビは大好きです。よく見る光景ですけど、ラウリーがデローザンと肩を組んで映ろうとすると、デローザンがはにかむ姿が好きです。2位のボストン・セルティックスは、3月15日のワシントン・ウィザーズ戦はダブルオーバータイムで負けてしまったけど、エースのカイリー・アービングがケガでいなくても若い選手が育っていますし、これだけやれるのは良かったと思います。   ――栄喜さんが応援するクリーブランド・キャバリアーズは4位です。シーズン途中に大幅にメンバーを入れ替え、まるで別のチームに生まれ変わりました。本日もキャブズのTシャツを着ていますが、ここまでのキャブズはいかがでしょうか? 栄喜 実は、デリック・ローズ(ミネソタ・ティンバーウルブズに移籍)のTシャツなんです。ファンの方が気を遣って、ローズのTシャツをたくさんくれます。でも、あまりにもチームが変わりすぎて大変ですね(笑)。チームとしては、レブロン・ジェームズが頑張っていますが、イージーショットを外したりして少し疲れているのかなとも感じます。でも、最終的にプレーオフにいければいいのかなと思います。プレーオフになればギアが一段変わるので、現時点の順位はあまり気にしません。キャバリアーズが(プレーオフに)上がってきてくれないと面白くないですから。 僕は、オクラホマシティ・サンダー、キャバリアーズ、ラプターズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズが(プレーオフに)残っていてほしいです。   ――イースタンはプレーオフ出場8チームがほぼ見えてきた感じがします。ウェスタンは、ヒューストン・ロケッツ、ウォリアーズが抜けていますが、その下は混戦状態です。 栄喜 ロケッツは、クリス・ポールとジェームズ・ハーデンのプレーがすごいですね。玄人好みというか、ムダがないです。泥臭さもありますし、現在の順位は当然かと思います。ウォリアーズは、若干流している感があると思います。みんなプレーオフに向けて調整している感じがします。ただ、ウォリアーズが1位だったら、キャバリアーズも1位じゃないと気が済まないところがあったかもしれません。   ――2強に続いてポートランド・トレイルブレイザーズが11連勝と波に乗り、デイミアン・リラードが絶好調です。 栄喜 トレイルブレイザーズは“全員バスケ”の印象があります。すごい隙がないというか、追い詰められてもすごいところからシュートを決めてきます。16日のキャバリアーズ戦を見て、すごく波に乗っていると思いました。
――お気に入りのローズはティンバーウルブズに加入しました。デビュー戦となったウォリアーズ戦では2得点、2アシストでした。 栄喜 ローズは大丈夫なのか? と知り合いみんながメールをくれました。キャバリアーズを出たときは移籍先が決まらず、そのときは誰からもメールがなかったのですが、決まった瞬間に「よかったね!」と祝福のメールをたくさんいただきました。シカゴ・ブルズ時代のトム・シボドーがHCなのでここではうまくやれると思います。(現在5位なので)プレーオフには残ってほしいです。好きなチームがたくさんあるのですが、周囲では“ローズ=俺”みたいになっているので、ここはティンバーウルブズを応援するしかない状況です(笑)。   ――栄喜さん的に見るプレーオフの展望を教えてください。まずはイースタンからお願いします。 栄喜 キャバリアーズに勝ってほしいですけど、ラプターズに負けるのはアリです。ラプターズは今シーズンのクリスマスゲームを外されてかわいそうでした。応援したくなる要素はたくさんあります。   ――ウェスタンの展望もお願いします。 栄喜 注目はロケッツとウォリアーズです。あと、トレイルブレイザーズも注目していて、本当に強いのではないかと思います。最終的に強いのは、全員でバスケができるチームだと思います。ウォリアーズもそうですし、スパーズ、ジャズもですね。サンダーは、ラッセル・ウェストブルックが規格外なので、この選手が全部自分でやればチームが勝つのではないかと思います。カーメロ・アンソニー、ポール・ジョージに遠慮せずにやれば結果が出るのではと感じます。そうすれば、アンソニーもジョージも相乗効果で力を発揮するのではないでしょうか。ウェストブルックは波に乗ったら面白いです。サンダーはセンターにスティーブン・アダムズがいるのも大きいです。バスケットボールは横幅がある選手はすごく重要です。リバウンドでスクリーンアウトをされると前にいけないんですよ。自分も現役時代に全日本と練習試合をしたのですが、フィジカルが強い選手を抜けませんでした。   ――栄喜さんが考えるプレーオフの楽しみ方を教えてください。 栄喜 僕的には、サンダーの試合が見ていて楽しいです。バスケットボール経験者の人はウェストブルックの超人的なプレーを、初心者の方はステフィン・カリーの華麗なプレーを見るのをおススメします。カリーはしなやかで、顔も男前ですよね。   ――最後にファイナルの予想をお願いします。 栄喜 外したくないから難しいですね~。本当は、ウォリアーズ対キャバリアーズであってほしいです。希望的観測でロケッツ対キャバリアーズを予想します。ただ、トレイルブレイザーズにも注目し、ラプターズには頑張ってほしい気持ちはあります。   インタビュー情報提供/WOWOW http://www.wowow.co.jp/sports/nba/   (月刊バスケットボール)

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