月刊バスケットボール5月号

ウインターカップ優勝を祝う明成高の祝勝会が開催される

 2月25日、宮城県仙台市内で、明成高男子バスケットボール部のウインターカップ優勝を祝う祝勝会が行われた。全国から関係者が集い、2年ぶり5回目のウインターカップ制覇を盛大にお祝い。同校吹奏楽部の生演奏や、優勝までの軌跡をまとめたビデオの上映、3年生たちのインタビューなどが行われた。    3年生へのインタビューの中で、“兄・八村塁選手へ一言”という質問を受けた八村阿蓮選手は、「僕は小さい頃から兄の背中を見てやってきました。今回ウインターカップで優勝することができて、『少しは兄に近付けたかな』と思っています。将来は、兄と一緒に日本代表として、日の丸を背負ってコートに出たいです」と力強くコメント。 
 

「少しは兄に近付けたかな」と、八村阿蓮選手  また、佐藤久夫コーチは最後の挨拶で、選手たちの大きな成長を語り、同時に優勝後の選手たちの気の緩みを「心を鬼にして」たしなめた後、「自分たちが経験した“重い思い出”、“重い記憶”を絶対に忘れないで、器の大きな人間に育ってこそ、今回の優勝の評価というのが本当の意味で表れるのではないかと思っています。私自身もそうです。私は68歳。本当に、カウントダウンが始まってもいいくらいの年齢ですけれども、まだバスケットが分からない。まだまだ分からない。まだまだ、勉強しなければいけないと思っています。そういう意味でも、自分が明成高校で生徒と一緒に学んだ“重い思い”を、もっともっとこれからの生徒たちに、伝えていきたいと思います」と語った。  

選手たちの大きな成長を語った佐藤久夫コーチ   (月刊バスケットボール)  

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