月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2018.01.15

【Bリーグオールスター】被災地を元気に! 国内のスター選手が熊本のファンを魅了!!

念願だったオールスター出場を決めたB.WHITE#7篠山   昨年、国立代々木競技場第一体育館で行われたBリーグオールスターゲーム。今年は1月14日、熊本県立総合体育館を舞台に実施された。  

ダンクを失敗するなど、らしからぬプレーだったB.WHITE#6比江島   今回熊本で開催された理由は、一昨年起きた熊本地震の被災地復興のため。加えて、昨年7月の九州北部豪雨の復興も兼ねて、試合前日の13日にB.WHITEとB.BLACKの2つのチームが、Bリーグの慈善活動B.HOPEの一貫でそれぞれの被災地を訪問した。   そして迎えた本戦、選手たちはこの日会場に集った3242人を沸かせるプレーを連発した。B.BLACK#00サクレ(SR渋谷)、B.WHITE㉝ブラウン(琉球)のダンクの応酬や、元チームメイトのB.BLACK#0田臥(栃木)から#27熊谷(大阪)のアリウープ、そして高確率の3Pシュートと熊本のファンを唸らせる。さらには地元出身で、先頭に立って熊本の復興支援に携わってきたB.BLACK#7小林(熊本)の連続3Pシュートで会場のボルテージは最高潮に。そして終盤はシーズンさながらの真剣な表情で激しい攻防となったが、#51古川(琉球)の連続3PシュートなどでB.WHITEが123‐111で勝利した。   試合後には各賞が発表され、SNSのファン投票で選ばれたMVPには、この試合18得点を挙げゲーム以外での貢献度も込めてB.BLACK#7小林が受賞、会場を盛り上げた選手に送られる熊本県モンVPにはB.BLACK#1川村(横浜)が選出された。  

3Pシュートを決め、ベンチに駆けるB.BLACK#7小林   小林は「熊本は二度の大きな地震に見舞われ、苦しい状況が続きました。この体育館にもたくさんの人が避難していて、僕たちがバスケットをしているのが不思議なくらいの悲惨な状況でした。その後の九州北部豪雨。そんな状況の中でバスケットで元気を付ける、笑顔にする。これが僕たちの使命だと思っています。今日はここに日本を代表する選手が来てくれて、たくさんの笑顔と、勇気と、元気を作り出せたと思います」と挨拶。慈善活動も含め、選手たちは熊本に多くのものを残した。  

熊本県モンVPに選ばれ、くまモンからいちごをプレゼントされたB.BLACK#1川村   なおゲーム前に行われたダンクコンテストと3Pコンテストは、ダンクがアイラ・ブラウン(琉球#33)が連覇、3Pは京都#12岡田が優勝。そして来年のオールスターゲームの会場が富山県・富山市総合体育館に決定した。  

ダンクコンテスト連覇のB.WHITE#33ブラウン   (月刊バスケットボール)

PICK UP