月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2017.12.04

「クレヨンしんちゃんか、渡嘉敷か」/Wリーグ埼玉県出身選手たちが地元で奮闘

12月2日、Wリーグ春日部大会ではJX-ENEOSとトヨタ紡織との試合が行われた。   この試合は、春日部市出身の渡嘉敷来夢(JX-ENEOS#10)にとっては初の凱旋試合。「中学のときの市内大会以来」という試合では得点とリバウンドで貢献し、勝利に貢献した(70-49)。   また、この日は試合前に『かすかべ親善大使』就任のセレモニーが行われ、「“クレヨンしんちゃんか、渡嘉敷か”と言われるぐらい頑張っていきたいです」と渡嘉敷。さらに、「春日部は桐が有名で、私も親善大使用の桐の名刺を持っています。今度お配りしますね」と、試合後の取材では報道陣にリップサービスする場面も。 「中学時代の私を知っている方たちに成長している姿を見てもらえればと思って臨みました。いろんな場所で試合をしてきましたが、春日部で(プレー)できた今日は思い出に残ります」と、渡嘉敷にとっては特別な一日となったようだ。  

取材を受けるJX-ENEOS#10渡嘉敷   そして翌日は場所を春日部から川越市に移して同カードの試合が行われた。 川越は、JX-ENEOS#32宮崎早織の地元で、開催された体育館は宮崎がミニバス時代に良く試合をしていた会場。宮崎は後半途中から出場すると、3Pシュート2本を含む10得点を奪取し、これには会場も大盛り上がり。本人も「シュートを決めて、すごく喜んでもらえたので、地元っていいなと思いました」と、笑顔を見せるとともに、来週のトヨタ自動車との首位決戦に向けて「ミスがないようにゲームコントロールをして、ディフェンスでも足を使って頑張りたいです」と、気を引き締めていた。  

速攻でも会場を沸かせたJX-ENEOS#32宮崎   さらにもう一人、「9年間で初めて地元での試合だったのですごく楽しみだったし、今までやってきた良かったなと思います。なかなか機会がなく、“念願の”という感じでした」と2日間を振り返ったのは大宮市出身のトヨタ紡織の#33長部。川越大会では「サプライズだったのでビックリしたけれど、ほっこりしました」と、伊奈学園総合高校時代の恩師から花束を受け取るなど、こちらも思い出深い2試合となったよう。また長部は、「モチベーションになりました」と、地元仲間の応援も後押ししたようで、1試合目で12得点、2試合目では21得点と、敗れはしたものの接戦を演じる立て役者となっていた。  

相手の高さにもひるまず得点を挙げたトヨタ紡織#33長部   (月刊バスケットボール)

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