月刊バスケットボール5月号

FIBAワールドカップ2019アジア地区1次予選プレビュー②

単なるワールドカップ予選じゃない! 2020東京オリンピックの開催国枠がかかった絶対に負けられないホーム&アウェイが始まる!!  

比江島 慎(シーホース三河)     第1戦、ホームで迎える フィリピン戦がカギを握る!    そのワールドカップ・アジア地区1次予選、日本(FIBAワールドランキング50位[10月11日付])はオーストラリア(9位)、フィリピン(30位)、チャイニーズ・タイペイ(57位)と同じBグループ。2次予選に進めるのはこのうち3チームなので、わずかにランキング下位のチャイニーズ・タイペイには絶対に負けられない。その上で、30位のフィリピンからも勝ち星を挙げたいところ。    その大一番が、アジア地区1次予選の初戦、11月24日、駒沢体育館にフィリピンを迎え撃つ一戦だ。ホーム&アウェイ方式のホーム、しかも開幕戦ということで、ランキングでは20位も上のフィリピンだが、ホームで戦えるメリットを最大限に生かし1点差でもいいので勝って、その後に弾みをつけていきたいところで、それに向けて、現在、日本代表候補選手は、Bリーグ期間中にも関わらず、毎週月~水に味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行っている。    そんなチームを率いるのは、アルゼンチン代表を2012年ロンドンオリンピック4位に導いた名将フリオ・セサール・ラマス氏(52歳)。7月に就任したばかりだが、「日本のバスケスタイルを探しており、ほかの国のコピーは求めていません。日本人に合った独自のスタイルを求めていきたいです」と、日本の良さを前面に出した戦略戦術で戦っていくという。    それに、現在Bリーグでそれぞれのチームの大黒柱として活躍中の比江島慎(シーホース三河)、田中大貴(アルバルク東京)といった選手たちがどれだけ応えることが出来るか? いずれにせよ、ホームでフィリピンを迎える初戦の戦いが、オリンピックに続く今後の流れを決めるといっても過言ではない。 (おわり)   (月刊バスケットボール)  

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