月刊バスケットボール5月号

国体3日目・少年男子は福岡と京都、女子は岐阜と東京が決勝進出!

国体3日目、少年男女は準決勝が行われ、決勝のカードが決定した。 鬼北町で開催されている少年男子、準決勝の1試合目は東山と洛南との混成チームで挑んだ京都とインターハイ準優勝の明成を主体とした宮城とが対戦。試合は、京都④鱒の3Pシュート、宮城⑥八村の内外での得点などできっ抗した展開となる。しかし、京都が後半にゾーンディフェンスを仕掛けると、宮城がこれに対応できず。さらに八村のファウルトラブルも影響すると、その間に京都が着実に加点。結局、試合を通して安定したパフォーマンスを発揮した⑥津田の活躍もあった京都が後半に宮城を突き放し89-72で勝利した。  

京都⑥津田     もう一方の準決勝は、インターハイ覇者の福岡大附大濠と同大会ベスト4の福岡第一との混成チームとなった福岡とインターハイ・ベスト8の飛龍を中心に5チームの高校からメンバーが集まった静岡との対戦に。 試合は、15-0と福岡がスタートダッシュに成功したものの、静岡も途中出場の⑦関屋が流れを変える活躍で立て直す。しかし、静岡はインサイドで奮闘する福岡⑭井上を止めることができず、加えてインサイド陣がファウルトラブルにも陥ってしまう。それでも何とか食らいつき、3Qには一時逆転に成功した静岡だったが、最後は落ち着いて井上にボールを集めた福岡に逃げ切られてしまった(58-62)。  

福岡⑭井上     一方、今治市を舞台に熱戦が繰り広げられている女子は、第1試合でインターハイ覇者・岐阜女の単独チームである岐阜がインターハイ・ベスト4の大阪桐蔭と大阪薫英女学院との混成チームである大阪と対戦した。 岐阜⑧クンバと大阪⑭竹原とのマッチアップにも注目が集まったこの一戦、序盤は二人とも相手の高さと強さに攻めあぐねて得点が伸びない。しかし、その中で岐阜は、⑬阪納、⑥木下らクンバ以外の選手が得点を連取。大阪も⑤峰晴が体を張ったリング下のシュートなどで対抗したが、1Qを終えて岐阜が19-14とリードした。すると、2Q以降はクンバのインサイドプレイが機能した岐阜女が加速。大阪も峰晴の得点で何とか食らい付いていったが、10点前後の点差を縮めることができないまま試合が進んでいく。4Qには⑥永田の3Pシュートで活路を見出そうとした大阪。だが、最後は62-76で岐阜の前に屈した。  

大阪⑤峰晴   もう一つの準決勝は、東京成徳大と八雲学園の混成チームで挑んだ東京と奈良文化の単独チームの奈良との顔合わせに。 試合は、高さで優位に勝る東京が主導権を握るかに見えたが、奈良も④前野らの3Pシュートで対抗する。しかし、185cmの⑦大原や180cmの⑨奥山らを擁し、リバウンドから加点する東京の前に奈良はじりじりと後退。鋭いドライブや小気味良い外角シュートなので最後まで機動力を生かした攻めを見せた奈良だったが、ガードの④木村も要所で3Pシュートを沈めた東京に最後は54-91と大差を付けられてしまった。  

奈良④前野     これで明日の決勝カードは男子が【福岡vs.京都】、女子が【岐阜vs.東京】に。いずれも試合は10時開始。男子の福岡、女子の岐阜が勝てば福岡大附大濠(男子)と岐阜女(女子)はインターハイに続いての全国優勝となる。   〈準決勝〉少年男女の試合結果   【少年男子】 京都 89-72 宮城 福岡 62-58 静岡   【少年女子】 岐阜 76-62 大阪 東京 91-54 奈良   日本バスケットボール協会特設サイト http://kokutai2017.japanbasketball.jp   愛媛県バスケットボール協会 http://ehime-basketball.sakura.ne.jp (月刊バスケットボール)

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