【中国インターハイ2016記者の目】優勝へのファクター
東山の大澤コーチが「こだわってきた2人、チームの土台」と話す⑤山内、⑥松本。 山内はチーム一のディフェンダーで、北陸学院戦は⑫大倉に次ぐ得点源の⑦高田、福島南戦はドライブが得意な⑥木口を苦しめた。 また岡田とパトリックにディフェンスが寄るとコーナーからピシャリと沈められるシュート力も誇る。 そして松本はリバウンドの貢献度が高く、どんな苦しいときでもリバウンドに絡み、チャンスを見出していく。 リング下やミドルシュートなど打つ本数は少ないが、要所の活躍でチームに勢いを付ける。
福岡第一も同様に数字に現れない活躍を見せる、⑧土居の存在は大きい。 身体能力が高く、フィジカルの強さも生かし、開志国際戦は⑤西村をディフェンスで徹底的に抑え、準決勝でも山形南⑤斉藤に思うような仕事をさせなかった。 「このチームでは自分はディフェンスとリバウンドを頑張りたい」と話し、献身的な働きでチームを助ける。 28メートル×15メートルという狭いコートで、5人で戦うバスケットはどうしても数字で評価されがちだ。 だが狭いからこそ欠けていい選手は一人もおらず、5人がそれぞれの役割を果たしてこそ、チームの強さにつながる。 今大会は全員バスケットを展開するチームこそ上位に勝ち進んだ傾向があり、その集大成が東山vs福岡第一の決勝戦。 男子決勝は11時40分に運命のティップオフを迎える。 (月刊バスケットボール編集部)