月刊バスケットボール6月号

【記者の目】12/26ウインターカップ2015〜勝利を左右するもの〜

バスケットボールは試合終了時に1点勝っていれば良いという競技。オフェンスが終われば攻撃権が相手に移るため、基本的に攻撃回数が同じになる。 そうなると、シュート確率が高いチームが勝利するのだが、そんな単純ではないところが、バスケットボールの面白さだ。 オフェンスリバウンドを奪取するか、ターンオーバーを犯すか…それによって得点に増減が出てくる。つまり、この2項目は試合の勝ち負けを左右する要因になるのである。   ターンオーバーはパスミス、キャッチミス、トラベリング、ダブルドリブル…ターンオーバーにはさまざまな種類がある。 プレイヤーのスキルの問題や経験などによって起こるのだが、1つにつき1点弱のマイナスがあると言われている。   大会4日目を終了して、女子は桜花学園、昭和学院、聖カタリナ女、岐阜女がベスト4入りを決めた。 準々決勝までの各チームのターンオーバー数を調べてみると、平均値(2~3試合)の大小できれいに勝敗が分かれていたのだ。 ※下記の数字を参照。   ○桜花 17.5-19.3 明星学園● ○昭和学院 13.5-18.7 福岡大附若葉● ○聖カタリナ女 13.5-18.7 安城学園● ○岐阜女 13.0-16.0 明秀学園日立●  

  もちろん、ターンオーバーだけが全てではなく、ターンオーバーが相手より少なくてもシュートの確率が低ければ勝つことはできない。   今大会は男女合わせても、1試合で1桁のターンオーバーに押さえるチームは少ない。やはりターンオーバーが1試合で20個を超えると勝つことは厳しい。 明日の女子準決勝、男子の準々決勝の観戦には、そんなところにも着目してみると、面白いかもしれない。   (月刊バスケットボール編集部)

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