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今日は、ミシェル・Tと、シェリルと近くの日本食レストランに行った。
このレストランは、 経営者が日本人で、すしバーと、鉄板焼きがある。私は専らすしバー専門で、去年知人に紹介 してもらってから結構行くことが多く、すしバーのカウンターの日本人のおじさんたちとすっ かりお友達になってしまった。実は私って、生のお魚がだめで、お刺し身はほとんど食べられ ない。でも、お寿司のトロはだいじょぶ。イクラもだいじょぶ。マグロの刺し身はいやだけ ど、寿司なら食べれる、と言うと、大抵の人は「それってただの“ぜいたく”って言うんだ よ。」とのたまう。ま、そうとも言うかな。
ミシェル・Tもシェリルも外人にしては珍しくに ぎりのお寿司が大好き、というので、フェニックスではおすすめのお寿司やさんに案内したの であった。(「SUSHIが好き」と言うアメリカ人の大部分は、お寿司といっても、「カリ フォルニア・ロール」とかいった、なまもの抜きの「巻き物」のことを差していて、肝心の握 り寿司になると、「生の魚だなんてとんでもない。」と言う人が多い。日本に帰って、知り合 いのお寿司屋さんに行った時その話をして、「日本でカリフォルニア・ロールをオーダー し たらどうなります?」と聞いてみたら、「大抵の寿司屋は、そんな客は追い出すだろうね。」 と言って笑っていた。なるほど。同じ「寿司」でも文化の違い。でも、いわゆる寿司職人、と 言われる人たちの「職人気質」っていうのは同じで、こっちのお寿司屋さんは「日本の職場は 窮屈でねえ。それにネタだって今日本でも輸入物が多いんだよ。輸入物を使うんならこっちで だって、最高のもので新鮮なものを日本よりずーっと安く輸入できる。食ったんだか食わない んだかの量で高い金取られちゃ世話ないよね。」と言うのが代表的な意見。
日本の窮屈な職場 がいやでこっちに来たと言う人は多いみたい。中には、こっちに来て若いアメリカ人の恋人が できちゃって、なんてにこにこしながら話してくれる人もいる。うひゃっ、やるねいって感 じ。対して、日本のお寿司やさん。「でも向こうのネタっていうのは種類が少ないし、やっぱ りどうしても鮮度が落ちることが多いよね。それにカリフォルニア・ロールにしてもそうだけ ど、向こう流にアレンジされちゃって、寿司そのものが一人歩きしちゃってるし。」と、おっ しゃる。こっちは、そういった厳しい職場環境を、この腕一本で乗り越えてきたんだぞ 、べ らんめえ、的な自信が覗く。
つまり、どちらのお寿司屋さんも、自分の仕事に対し、非常に高 い誇りを持って臨んでいる、ということ。そういう人たちのお話を聞くのはとても楽しいの で、私は甲乙をつける気にはとてもなれない。)シェリルやミシェル・Tと、チームの話をし たり、日本の話をしたり、シェリルの現役時代の話を聞いたりして、本当に楽しい時をすごし た。お寿司も美味しかった。彼女たちは、通訳を介する私の話を実に根気良く聞いてくれる。
前々からも書いているが、特にミシェル・Tは、「どうしてそんなに気を遣ってくれちゃう の?」というくらい私の動向について気にかけてくれる。昨日から今日にかけて、ちょっとい らいらしていた私に「だいじょうぶ?」と声をかけてくれたのは、ドイツ人のマーリス。覚え たての英語だろうか、「SMILE!」と言ってくれたのはロシア人のマリア。練習後に、ご 主人様を待たせているにもかかわらず、「5分だけ手伝うわ。」と言って私のシュートのリバ ウンドをしてくれたミシェル・G。
確かに私の周りには、同じ国の人間がいないかもしれな い。感じたことや頭に来たことなど、自分の意見を、自分の国の言葉でぶちまけることを 受 け入れてくれる人はいない。でも、みんなそれぞれのやり方で気遣ってくれてるじゃないか、 と思った。
外国に来て、自分の言語が通じない所で、これ以上のチームメイトは望めないだろ う。いらいらした状態が続くと、日本にいた時には考えられないようなパニックになったりし て、こういったチームメイトの優しさを見過ごしてしまう。いかん、いかん。私だけじゃな い。みんなこの国に来て、いろんなものと必死に闘ってるんだ。だからこそ、お互いの境遇が 痛いほど分かる。気遣いあったり、励ましあったりできる。
逆に考えれば、これはアメリカに 来たインターナショナルプレーヤーの特権かもしれない。
最後に一つ。今日ミシェル・Tとシ ェリルと話していて「今年でいくつになるんだ。」と聞かれたので、「28歳になった。」と 言ったら「28!まだまだ“ベイビー”ね!」(You are still baby!)と言 われたことを付記しておきます。日本で私のことを「マニマニ・オンニ」(韓国語で「たくさ んたくさんお姉さん」。但し語法的に正しいかどうかは定かではありません。)と呼ぶジャパ ンエナジーの私の“べいべー”たち!どうだ!!
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