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さて、アメリカに来てから約1ヶ月が過ぎた。相変わらず周りのみんなが何を言っているのかわからない。それに私自身も何でもないことを相手に伝えるのに、えらい時間を要する。しかも「あー」とか「うー」とか意味不明な唸りをはさみつつ、現在形で言った後、「あ!今のは過去形で言うんだった。」とか、きっとしゃべっている私よりも理解しようとする相手の方が数倍大変だろうなあ、と感じる今日この頃である。でもとりあえずあいさつはできるようになった。レストランでものも頼めるようになった。チェック(小切手)で支払いもできるようになった。少しずつ進歩はしているんだろうな、きっと。
最近面白いことがいっぱいあった。
1、飛行機での移動。 どこへの移動中だったか忘れてしまったが、試合を終えてサクラメントに帰る飛行機に乗ったときの ことだった。その日流行っていたのがなぜかキャットウオーク。ファッションショーなどでモデルが 腰を振りながら歩く、アレである。乗客のほとんどが飛行機に乗って着席し、遅れている乗客を 待っている時だった。チームメイトに「Go Ruthie!」と促されたルーシーが、飛行機の狭い 通路をキャットウオークし始めた。数メートル歩いてポーズをとると左右の乗客を軽くにらみ(モデル がよくやるやつ)ターンして笑みを浮かべながらこちらに戻ってきた。私たちは大爆笑。こんなことまで できちゃうなんてさすがマイテイー・ルーシーだやね、とか思っていると、後ろに座っていたシャンテル が「Go Oh!」と言いだした。
隣りのタ−ジも面白がって調子を合わせる。ルーシーまで言い出した 。「Go Oh!Go Oh!」周りの乗客も何事か、と振り返る。私は意を決して、ベルトを外して立ち 上がり、テレビで見るスーパーモデルの歩き方を思い出して“ラン・ウェイ”を歩き出した。腰に手を 当てて立ち止まって左右の乗客と目を合わせ微笑んでから、ターンしまた腰を振って歩いて自分の席に 戻って来た。
爆笑しているチームメイトとハイ・ファイブをしていると、私の前に座っていた男の人が 「サンキュー」と言って私に1ドル札を差し出した!うそー!ほんとに?!私も「サンキュー!」と言っ て受け取ると、「オーが1ドル稼いだよ!」と大騒ぎしていたチームメイトの何人かが「じゃ、私も 歩こうかな。」と言って立ち上がるふりをした。機内は爆笑の渦。乗っていた人たちもみんなにこにこしていた。 またある時、やはり飛行機に乗っていたのだが、着陸体勢に入ってスチュワーデスがお決まりの 「当機は着陸体勢に入ったのでシートベルトをお締め下さい・・・。」といった内容の機内放送を始めた 。初めは普通にしゃべっていた彼女だったが、途中で節をつけて歌いだした!自分の読み物に集中してい た乗客たちが気づいて視線を上げる。なんともかわいい結び方で彼女が歌い終えると、もちろんみんな笑 顔で拍手。アメリカのこういうところが私は大好きである。
2、ゲイ・パレード 先日のオフの日に、こちらの日本人のお友達に誘われてサンフランシスコへ行って来た。サンフランシ スコはここサクラメントから車で約2時間。これを遠いと見るか、近いと見るか?アメリカではもちろん めちゃめちゃ近い、のである。
日曜日だったので市内は車が込んでるかもねーと聞いていたが、一人が 「今日はゲイ・パレードだから特にね。」と言った。ゲイ・パレード?そんなのがあるの? サンフランシスコに行く目的はもちろんお買い物だったのだが、思わぬおまけが付いた。ジャパン・ タウンで日本食のお昼を食べて(久しぶりに天ぷらうどんを食べた!おいしかった。)お友達と別れ、 ユニオン・スクエアを歩き出した時に、そう遠くないところから大きな歓声が聞こえた。
「あ、結構近い とこ歩いてるんだ!」私は歓声のする方に向かって歩き出した。 たくさんのゲイの人たちが思い思いの格好で通りを行進していた。女の人もたくさんいた。(つまり レズビアンね)ストッキングを頭からかぶっている人もいた。顔を隠すくらいなら何もわざわざ参加しな くても・・・、と思ったのだが、それでも彼らは参加したかったんだろうね。みんなすごくあっけらかん としていて何か後ろめたさのようなものなど微塵も無かった。このパレードのおかげでたくさんのゲイ・ カップルが街にあふれていた。手をつないで歩いたり、街角でじゃれてみたり、信号待ちしながらキスし てみたり。正直言って見慣れない私は、いいおじさん同士が手をつないでいるのを見ると、「おおっあん なのもありなのかあ?」と、後ろからじいっと見つめちゃったりしちゃったのでございますが、でも、 人の目を気にせず、自分に忠実に生きている姿ってなんかいいなあ、と思った。サンフランシスコって ゲイのメッカなんだって。アメリカ全体が彼らにとって住みやすいところでは決してないけれど、まれに こういうところもあって、やっぱりみんな集まってくるのだそうだ。
その日の夕食は、店内の装飾がいい感じのイタリアン・レストランに行ったのだが、周りで食べてる 同性同士の人たちがみんなゲイに見えちゃった。ということは私たちもそういうふうに疑われてる可能性 もあるわけだよね、と、ひとしきりその話題で盛り上がった。女5人だったんだけどね。
3、“いい男特集”の雑誌 先日日本の友達から大きなメールが届いた。何だろうと開けて見ると、一冊の雑誌が中から出てきた。 手紙も何にも同封されていない。ただ雑誌一冊だけ。見ると表紙には木村拓哉がどーんと寝そべっている 。あまりにもその友達らしくて大笑いしてしまった。もっとも、2日後その子から手紙が別に届いたのだ が。テレビを見ながら、あの子がかわいい、この子もかわいい、と芸能人を論評するわたしのために送っ てくれたのだろう。ちなみにその子もきむたくの大ファンで、いい年こいて休日にジャニーズのプリクラ へ行って(しかも一人で!!)きむたくと自分のを作って来たのだそうだ。
ありがとう。雑誌嬉しかったよ。何だかんだ言って私もむさぼり読んじゃったけどね。もう読むとこない よ・・・。
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