![]() キャバリアーズ、ブルズの優勝争いとなりそう シャキール・オニール、ドウェイン・ウェイド、ゲイリー・ペイトン、アロンゾ・モーニングなど、オールスター級プレイヤーをそろえて、初のチャンピオンに輝いたヒートを中心に展開していくと見られていたイースト。しかし、フタを空けるとまったく状況は違った。 開幕から突っ走ったのは、ヒートでもなく、ライバルのピストンズでもなく、マジックだった。チームUSAにも参加したドワイト・ハワード、かつてのオールスター・プレイヤーのグラント・ヒルを中心に、11月終了時点で11勝5敗と絶好調。かつてシャック、アンファニー“ペニー”ハーダウェイを擁してNBAファイナルにまで進出したブライアン・ヒルヘッドコーチの下、ブレイクしている。前半戦はこのまま行きそうだが、後半は体力的な衰えも出るはず。若いチームで、そこを乗り越えることができるか注目だ。 そのマジックのあとを追っているのが、ピストンズだ。大黒柱であったベン・ウォーレスはブルズに移籍してしまい、ディフェンス面(平均失点90.2点→94.5点)で影響はあるものの、現在のところ戦いに大きな変化は見られない。今までどおり、チームとしてオフェンスを展開(センターが得点できないという部分でも…)していて、ゲームメイク、クラッチシュートはチャウンシー・ ビラップス、得点はリチャード・ハミルトン、リバウンドはラシード・ウォーレスといった具合に明確になったように見える。 そのベンを獲得したブルズだが、11月中旬から6連敗など開幕からかみ合わない状態が続いた。そして11月25日、渦中のベンがチーム・ルールを破ってヘッドバンドを使用するトラブルも発生。チーム状態もぐちゃぐちゃになったとか思われたが、何が幸いするかわからない。同日、わずか25分のミーティングを行うとブルズは、7連勝を達成するなど生き返った。ディビジョンでは、ピストンズ、レブロン・ジェームスがリードし好調のキャバリアーズに続く3位と下位だが、今後上昇があることだろう。 大注目のヒートだが、11月18日シャックが左ひざを手術。ウェイドが一人でチームをリードする状況となっていて、中々調子に乗れていない。プレイオフ進出はまちがいないだろうが、その時までに健康面を整えて調子が上がるかどうかは微妙なところ。王者の力を見せてほしいものだ。 今季のイーストは、ヒート、ピストンズ、キャバリアーズ、ブルズの間で王座を競うことになるだろう。現在、マジックが好調だが、プレイオフで勝ち抜くだけの力はないように思う。最後に、まったく文章に書いてないアトランティック・ディビジョン(セルティックス、ネッツ、ニックス、シクサーズ、ラプターズ)だが、言葉にできないほど悲惨なシーズンとなっている(現地ではタイタニッ【=沈没する】・ディビジョンとも言われているらしい)。12月19日時点で、1位のセルティックスが10勝13敗と勝率5割にも達していない状況だ。そのため、シクサーズはアレン・アイバーソンが移籍希望を表明、ネッツなどもトレードのうわさが出始めている。
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![]() その中で抜け出すのはどのチームか!? 一部のチームは、今季のイーストはとびきり弱く感じられる。その反面、感じられるのがウエストのレベルアップだ。正直、ウエストでドアマットと呼べるチームはいない。 名将ドン・ネルソンを招へいして今季に挑んでいるウォリアーズは、必殺ラン&ガンで走りまくりリーグに驚きを与えている。11月終了時点で9勝7敗と勝ち越し。マーベリックスにもスパーズにもピストンズにも勝っている。過去5年の成績を考えると奇跡に近い好調ぶりだ。そのほか、昨季ドアマット・チームも12月19時点でほとんどが借金5程度で善戦している。その中で、出遅れてしまったのはグリズリーズ。優勝した世界選手権で骨折してしまったエース、パウ・ガッソルの穴は非常に大きかったようだ。そのガッソルも12月15日に復帰。今後、調子を上げそうである。 驚きだったのはサンズ、マーベリックスのスタートダッシュ失敗。なんとサンズが開幕6連敗、マブスが開幕4連敗だ。しかし、一つ勝つとチームはよみがえった。それぞれサンズが14連勝(12/19時点で続いている)、マブスが12連勝と勝ち星を取り戻している。その両チームを押しのけてカンファレンス2位となっているのが古豪復活のジャズだ。今季のジャズは故障者もなく、カルロス・ブーザー(MVP級の活躍)、2年目のPGデロン・ウィリアムスが大活躍。開幕から3連勝、8連勝と好調を維持。4年ぶりとなるプレイオフはまちがいなさそう。あとはこの勢いを維持できるか、故障が発生しないかだ。 そして、1位となっているのはスパーズ。このチームに不調という言葉はないのだろうか? エマニュエル・ジノビリは低調なスタートを切っているが、ティム・ダンカン、トニー・パーカーの主役2人は変わらず好調。宝石箱のようなベンチも、適材適所で活躍。(広)のごひいきブレント・バリーはシックススマン的な貢献をしている。 そして注目チームが多いパシフィック・ディビジョン。背番号を8→24に変えたレイカーズのコービ・ブライアントの平均得点は、得点王を獲得した昨季より下降している(35.4→28.7)。その原因と思われるのが、トライアングル・オフェンスの浸透だ。戦術理解が深まってきたことにより、より多くの選手がシュートを放てる状況となっているのだ。12月初旬にラマー・オドムが故障してしまい、多少不安があるが安定感あるトライアングル・オフェンスが浸透してきたことで、レイカーズも怖い存在となってきた。もう一つLAにフランチャイズを構えるクリッパーズだが、苦しい戦いが続いている。12月19日時点で10勝13敗。年明けの上昇はあるのか、名将マイク・ダンリービーの手腕に期待したい。そのほか、カーメロ・アンソニーが好調のナゲッツ、ロケッツあたりもおもしろい存在。いずれにせよ、今季のウエストの戦いは、例年にない超ハイ・レベルなものになっている。今後もぜひ注目である。
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