ゲーム2、わずか5得点のみとプレイオフでのキャリア最低得点を記録したシャキール・オニール(ヒート)だが、ホームでのゲーム3は違った。試合開始17秒、いきなりジャンプシュートを決めると、1Qに放った5本すべてのシュートを成功。さらに、残り3分48秒にはゲーム1、2で苦しんだフリースローを2本とも決めてヒートのオフェンスに火をつける。その勢いに乗ったのが相棒、ドウェイン・ウェイドだ。残り8分54秒にフリースローを決めると、残り8分13秒にレイアップ、7分41秒にジャンプシュート、5分6秒にフリースロー2本と立て続けに成功し、1QはFG6分の4、フリースローが4分の4で13得点をマークした。
対するマーベリックスだが、試合開始からダーク・ノビツキー、ジョッシュ・ハワード、エイドリアン・グリフィン、ノビツキーと4本連続シュートミス。その後も、シュートが決まらず1QはFG成功率33.3%と低調で終了。だが、ヒートのFG成功率は55.0%なのに、実際の得点差はヒートの29‐21とわずか8点差。相手がシュートを外しているというのに大きく引き離せず、早くもいやな予感が漂いはじめた。
2Qも1Qの流れのまま進むが、9分18秒にシャックがノビツキーへのシューテングファウル(これは明らかに誤審だった。シャックは触っていない)を取られると流れがマブスに。ノビツキーがフリースローを放っている間に、ゲイリー・ペイトン(ヒート)がテクニカル・ファウルを取られたこともあって、マブスは4連続得点。8分32秒の時点で、の33対31とヒートのリードはわずか2点となってしまった。その後は一進一退が続くが、残り6分弱からウェイド、ジェイソン・ウィリアムスが次々と得点を重ね、52対43とヒート9点リードでハーフタイムに突入した。ウェイドはハーフタイムの時点で21得点、9リバウンドと大活躍だった。
3Q、マーベリックスのディフェンスがはまりだす。シャックにボールが入ったら、ノビツキーがダブルチームに行く。するとシャックがオープンの味方にパスを出すが、シュートがはずれたり、スティールされてしまう。そんな悪循環もあって、マブスは連続得点を繰り返す。そして3Q残り4分55秒、ジョッシュ・ハワードがジャンプシュートを決めて逆転。さらに立て続けに得点を重ね、3Q終了時にはマブスの77対68と、マブスにとってはいい展開で4Qを迎えることとなった。
そして最終クォーター、開始18秒いきなりウェイドにジャンプシュートを決められるが、3連続得点、2連続得点と次々と得点し、残り6分47秒にはマブスの89対76と13点ものリードを作る。
この時点では、会場内の誰もがこのあとに起こる逆転劇を信じていなかっただろう。
残り6分15秒、ウェイドのジャンプシュートをきっかに、ウィリアムス、シャック、ハスレムらが次々と得点を重ねていき、残り1分3秒ハスレムのフリースローによって94対93とヒートがついに逆転。残り42.8秒にはハスレムがフリースローで1点。その直後、33.5秒にはマブスはデビン・ハリスがレイアップを決めて同点に。そして9.3秒、ゲイリー・ペイトンがシュートを決めて97対95の2点差に。ここでマブスがタイムアウト。直後のオフェンスで、ノビツキーはフリースローを獲得するも2本中1本失敗。ここで万事急須。残り1.0秒、マブスは最後の逆転を狙ってゴール付近へのアリウープパスを入れるも、誰も取ることができず。98対96でヒートがNBAファイナルで初の勝利をあげた。
これでマーベリックスの2勝1敗。だが、過去のNBAファイナルで、“ゲーム3〜5のホーム・ゲームを3連勝したチームは04年のピストンズのみ”“ゲーム1、2を連敗したチームが優勝したのは過去2回しかいない”といったジンクスもある。
ヒートは生き返ったのか、それとも一矢を報いただけなのか。ゲーム4は現地15日に行われる。