イースト1位
ネッツ[4-2]セルティックス
イースト3位
104 Game1:5月19日(日)
@ニュージャージー
97
 ジェイソン・キッドが18点、13リバウンド、11アシストのトリプルダブルを達成し、ネッツはシリーズ1勝目をあげた。ネッツは試合開始早々からキトルズがレイアップとダンクを連発するなど、得意のアップテンポな展開に持ち込んだ。セルティックスは1Qでポール・ピアースが14点を稼ぐ活躍もあって、常に1ケタ得点差を維持。3Q10分21秒、キッドの3Pシュートで、49対61とこの試合初めて2ケタ得点差とつけられるが、トニー・バティーのダンクとピアースのジャンプシュートなどで、3分後には5点差まで詰め寄った。ところが、7分10秒にピアースが4つ目のファウルとなるチャージングを取られてベンチに下がると、再び流れはネッツへ。キッドは3分半のところからジャンプシュートとフィンガーロールを立て続けに決めると、残り1分58秒にリチャード・ジェファーソンのアリウープダンクをアシスト。点差を再び2ケタとしたネッツは、4Q序盤には17点差をつけた。セルティックスは27点をあげたアントワン・ウォーカーの3Pシュートによって、残り1分41秒で7点差まで追い詰めたが、反撃もここまで。4Qに強いピアースが5本のフリースローを外すなど、肝心なところで得点に絡めなかった。キッドを筆頭に、7人が2ケタ得点をあげたネッツの快勝だった。

86 Game2:5月21日(火)
@ニュージャージー
93
セルティックス勝利で1勝1敗に
 セルティックスがネッツの猛反撃をしのぎ、シリーズを1勝1敗のタイとした。ネッツは試合序盤、得意のランニングゲームを展開するが、ゲーム1と違って決定力を欠く。セルティックスは8対10のところから、エリック・ウィリアムスが2本のレイアップを決めるなど、9連続得点をマーク。これで完全に勢いに乗ったセルティックスは、トニー・デルクがブザービーターを決め、1Q終了時点でリードを2ケタに乗せた。ネッツは中盤まで2ケタ得点差を縮められなかったが、キース・バンホーンの3Pシュートとジェイソン・キッドが3Pプレイとなるバックドアレイアップを決めるなど、前半残り2分を切ったところで40対43まで追い上げた。この勢いは3Q序盤まで続き、ハーフタイムでの6点差をあっという間に1点差まで詰めた。ところが、10分12秒にアントワン・ウォーカーにローポストからフックショットを決められると、キッドのミスパスをきっかけにオフェンスのリズムを崩し、8分以上FGを決められない状態に陥った。一方のセルティックスは、ウォーカーとポール・ピアースの連続3Pシュート、トニー・バティーが連続ブロックを決めた後、豪快なアリウープダンクやティップインを決めるなど、18−1の猛攻によって、66対48とリードを一気に広げた。14点差で迎えた4Q、ネッツはようやく目が覚めたように反撃を開始し、ケニヨン・マーティンのダンクなどで7連続得点マーク。トニー・デルクとウォーカーの3Pシュートで2ケタ得点差にされるが、残り3分24秒にアーロン・ウィリアムスが3Pプレイとなるレイアップを決めたのをきっかけに、9連続得点をマーク。ネッツは残り1分25秒で、83対88まで追い詰めた。しかし、ケリー・キトルズ、キース・バンホーンが立て続けに3Pシュートをミス。残り23秒と18秒、この試合で9本のフリースローをミスしていたピアースが、4本のフリースローを慎重に決め、勝利を決定づけた。ピアースはFGを20本中17本をミスするなどシュートが不調だったが、それでも18点、14リバウンドのダブルダブルを記録。ウォーカーも26点、11リバウンド、バティーも12リバウンドを記録するなど、リバウンド争いでネッツを圧倒(60−49)したことが、セルティックスの勝因となった。ネッツはキッドが2試合連続のトリプルダブルとなる23点、16リバウンド、10アシストをマークしたが、キトルズ、バンホーン、トッド・マッカラーのスターター3人で27本中4本しかシュートを決められなかった不調が痛手となった。

90 Game3:5月25日(土)
@ボストン
94
セルティックス大逆転勝利
 NBA史上稀に見る大逆転劇で、セルティックスがシリーズ2勝目をあげた。試合開始早々から、ネッツはジェイソン・キッドの連続ジャンプシュートで8対1とリードを奪う。セルティックスが15本中14本シュートをミスするなど、オフェンスにまったくリズムがなく、4分3秒にはキッドのスティールからケリー・キトルズがレイアップを決らめた時点で、スコアは6対20。フリートセンターを埋めたセルティックスファンを、ネッツは完全に沈黙させていた。キッドがベンチに下がった2Q序盤になって、セルティックスはトニー・バティーのジャンプシュートをきっかけに、4分間で13−4というチャージをかけ、中盤には32対38まで差をつめた。しかし、ルーシャル・ハリスに3Pシュートを許すと、ポール・ピアースがミスパスがきっかけでキッドにレイアップを与え、点差は再び11点。ハリス残り2分のところからドライブからのレイアップとジャンプシュート、さらにブザービーターとなる3Pシュートを決めるなど、前半だけで10点をマーク。ネッツは残り2分半から11連続得点で、54対34という大差をつけてハーフタイムを迎えた。ネッツの勢いは3Q序盤でも衰えず、8分半でのスコアは65対39まで広がった。ゲーム2に引き続き、ピアースはシュート絶不調で、3Q終了時点で14本中2本しか決められずにいた。ネッツが21点リードで迎えた4Q、開始前の円陣でアントワン・ウォーカーがピアースに激しくゲキを飛ばすなど、チームにやる気を奮い立たせていた。すると、セルティックスは3Qまで出来がウソかのように、アグレッシブなプレイで猛攻を開始。ウォーカーのゲキに発奮したピアースは、ドライブからのレイアップを3度決めるなど、2分間で7点をマーク。セルティックスは4Q開始からの3分間で11連続得点を記録し、点差はあっという間に10点まで縮まり、勝負の行方は完全にわからないものとなった。ネッツは4Qだけで11点をあげたアーリン・ウィリアムスの奮闘によって、残り5分のところまで何とか2ケタ得点差を維持。しかし、ファンの大声援にも支えられ、完全に勢いに乗ったセルティックスは、ネッツのオフェンスを完全にシャットアウト。4分41秒からの2分間でロドニー・ロジャースが6本、ウォーカーが2本のフリースローを決め、スコアは84対88。2分29秒にウィリアムスのフリースローで6点差とされたものの、セルティックスはピアースが1分35秒にインサイドから得点をあげて3点差。次のオフェンスでピアースは、ベースラインからのドライブでキッドからファウルを奪い、フリースローを着実に2本決め、残り1分7秒でつ1点差まで追い詰めた。1分2秒でネッツはタイムアウトを取り、何とかオフェンスを機能させて得点を奪おうとするが、キトルズの3Pシュートはリムをはじく。その直後、ボールを手にしたピアースは、アグレッシブにゴールへドライブすると、マーティンがファウル。ピアースはフリースローを2本とも成功させ、残り46秒でセルティックスが91対90とついに逆転した。ネッツは20秒タイムアウトをコールし、再逆転に向けての作戦を指示したが、残り33秒でキトルズがドライブのあとにバランスを崩したあと、パスミスを犯す。残り29・8秒、ボールをスティールしたケニー・アンダーソンが、そのままレイアップを決めて3点差とした。ネッツにはまだ追いつくチャンスが残っていたが、キース・バンホーンの3Pシュートは、リリースに行く途中でウォーカーに弾かれたことでリズムを崩し、エアボールとなって万事休す。残り17・6秒でピアースがフリースローを1本決めて4点差となった時点で、セルティックスの勝利は確実なものとなった。4Qでのスコアは、セルティックス41、ネッツ16。ネッツに22本中4本しかシュートを決めさせなかったタフなディフェンスと、4Qで28点中19点をあげたピアースの活躍によって、セルティックスは奇跡の大逆転勝利を手にした。

*4Q開始時での21点差を逆転しての勝利は、プレイオフ史上初。94年5月11日にサンズが18点差を追いつき、延長でロケッツを下した試合が、これまでの3Q終了時の最大得点差を逆転した例だった。また、プレイオフ史上、4Q開始時で19点差以上をつけたチームの成績は、171勝0敗だった。

94 Game4:5月27日(月)
@ボストン
92
ネッツ、2点差で辛くも勝利
 ゲーム3を再現するかのように、2ケタ得点差をつけたネッツを、セルティックスが追撃する展開となった。試合序盤からジェイソン・キッドとケリー・キトルズ2本ずつ決めるなど、ネッツは3Pシュートが好調。5分を経過したところで、ネッツが19対8とリードを奪うと、1Q終了時点で13点差をつけた。セルティックスは2Qになって調子をあげ、ポール・ピアースの3Pシュートとアントワン・ウォーカーがレイアップを2本決めるなど、9連続得点で反撃。ピアースとウォーカー以外まったく点が取れない状況が続いたこともあり、セルティックスは残り3分のところで再び11点のビハインド。しかし、2Q終盤になってようやく、ロドニー・ロジャースとトニー・バティーが3本のFGを決め、6点差として前半を終えた。
3Q序盤、ゲーム3で不振だったキース・バンホーンとキトルズの2人で9連続得点をあげ、後半開始からの4分間で、ネッツはこの試合最大となる15点のリードを奪った。5分19秒、キトルズにスティールからダンクを決められ、20秒タイムアウトを強いられるなど、セルティックスはなかなかリズムをつかめない状態が続いた。ところが、このタイムアウト後、ゴールへアグレッシブにドライブするようになり、ロジャースのフリースローをきっかけに9連続得点。3本のFGはいずれもレイアップだった。この猛チャージのおかげで、セルティックスは4Qを迎えるまでに点差を4まで縮めた。
 4Qになると、ネッツはゲーム3同様、キッドがつまらないパスミスをするなど、ターンオーバーが多くなる。ウォーカーの3Pプレイとなるレイアップ、ピアースがスティールからダンクで4点差にすると、7分50秒にはウォーカーがポストプレイからレイアップを決め、78対80。しかし、ネッツはここから粘りを見せ、キッドがポストプレイからターンを決めると、1点差まで詰め寄られても決して同点にはさせなかった。2点差で迎えた残り49秒、セルティックスは速攻のチャンスをつかむが、ロジャースが同点のレイアップをねらうが、そこにはキッドがポジションを取っていた。ロジャースはオフェンス・ファウルをコールされ、スコアは92対90、ネッツのリードが続いた。
 タイムアウト後のオフェンス、これを得点に結びつければ、ネッツの勝利はほぼ確実だったが、バーンホーンのシュートはリムを弾く。ウォーカーがリバウンドを奪うと、左ウイングにいたピアースにボールが渡るとすかさずドライブ。これがアーロン・ウィリアムスのファウルを誘い、残り17秒、ピアースは着実にフリースローを決め、セルティックスがこの試合初めて同点に追いついた。セルティックスは、何とかネッツのラストチャンスを食い止めようとするが、トラップされたキッドがハリスにナイスパス。ハリスはゴールへドライブすると、バティーがファウル犯す。残り6秒、ハリスは2本ともフリースローを決め、ネッツが再びリードを奪った。セルティックスのラストチャンス、その前のオフェンス同様、ピアースは左ウイングでボールをもらうと、アグレッシブなドライブでバンホーンのファウルをゲット。残り時間は1.1秒だった。ところが、ピアースは1本目をミス。2本目を故意にミスすると、オフェンス・リバウンドがバティーへ。バティーはそのままシュートを放つが、ボールはリムを弾きゲームオーバー。ネッツはセルティックスの猛攻をしのぎ、シリーズを2勝2敗のタイとした。

103 Game5:5月29日(水)
@ニュージャージー
92
ネッツ、3勝目!!
 ゲーム3、4同様、ネッツが2ケタ得点差をつけ、セルティックスがそれを追いかける展開となった。試合開始から7本連続でシュートをミスしたセルティックスに対し、ネッツはトッド・マッカラーのレイアップ2本とキース・バンホーンの3Pシュートなどで、いきなり10連続得点。さらに、ゲーム4で4本の3Pシュートを決めたケリー・キトルズが、1Qで3Pを2本を含む5本のジャンプシュートを成功。1Qで31対16という大量リードを奪ったネッツが、この試合でも先に主導権を握った。セルティックスは2Q7分50秒のところで、ロドニー・ロジャースの3Pシュートで7点差まで詰めるが、アーロン・ウィリアムスとジェイソン・キッドの連続レイアップで引き離すと、9連続得点で44対28。セルティックスは5分以上にシュートが決められない状態が続き、残り3分には20点差をつけられた。3Q中盤になって、ポール・ピアースとアントワン・ウォーカーが立て続けに3Pシュートを決めたのをきっかけに、セルティックスがようやく反撃を開始。6分20秒にトニー・バティーのアリウープダンクで10点差にすると、残り2分半にエリック・ストリックランドのレイアップで6点差。ここまでなかなか出番のなかったストリックランドは、ハッスルプレイから得点に絡み、残り43秒に3Pプレイとなるレイアップ、19秒後にはジャンプシュートを決めるなど、3Qだけで9点をマーク。さらに、4Q10分50秒で2本のフリースローを決めると、セルティックスは73対74まで詰め寄った。しかし、その後ロジャースのミスパスなどで2度逆転するチャンスを逃すと、流れは再びネッツへ。9分30秒にキッドがジャンプシュートを決めて3点差にすると、8分59秒にバンホーンがスピンムーブからのレイアップがバスケットカウント。ネッツはその後、フルコートプレスと2−3ゾーンでディフェンスを展開すると、セルティックスはシュートミスとターンオーバーを連発。1点差となった場面以降、ネッツは13連続得点を含む20−1と猛チャージ。6分5秒と5分36秒にバンホーンが2連続で3Pシュートを決めた時点で、点差は再び20となり、セルティックスにとどめを刺した。キッドが18点、12リバウンド、7アシスト、キトルズが21点、バンホーンとケニヨン・マーティンが19点と活躍したネッツが、ファイナルまであと1勝となった。セルティックスはピアースが24点をあげたものの、ウォーカーは13点と出来がいまひとつで、20本中5本しかシュートを決められなかった。

95 Game6:5月31日(金)
@ボストン
88
 ジェイソン・キッドを軸に、6人が2ケタ得点をあげたネッツが、セルティックス に競り勝ち、チーム史上初のファイナル進出を果たした。ゲーム6もここ3試合同 様、ネッツがいきなりチャージをかけ、試合開始から4分弱で14対3とした。しか し、この日のセルティックスは、ここ2試合無得点だったエリック・ウィリアムスが 1Qで6点をあげるなど、試合序盤で反撃。7分8秒のタイムアウト後、約3分間で 13−2の猛攻で16対16の同点に追いつくと、残り1分でポール・ピアースの3P シュートで逆転すると、エリック・ストリックランドがブザービーターとなる3P シュートを左コーナーから決め、2Qを迎える時点で7点のリードを奪った。セル ティックスはその後も、ケニー・アンダーソンが3本のレイアップを含め、前半だけ で14点をあげる活躍を見せ、54対44と点差を2ケタに乗せてハーフタイムを迎えた。 ところが、3Q中盤まで6〜8点差をつけられていたネッツは、3分50秒にケニヨン ・マーティン、30秒後にはケリー・キトルズがダンクを叩き込むと流れは一変。ネッ ツはラスト4分半で12−3という猛攻で、70対69と逆転に成功して3Qを終えた。4 Q中盤、ネッツは7連続得点で82対74とリードを広げるが、セルティックスはスト リックランドが1分半で6点を稼ぐ活躍で反撃。2分52秒には、ロドニー・ロジャー スのレイアップで、84対85まで追い詰めた。勝負の行方は土壇場までもつれると思わ れたが、1点差とされた直後、ネッツはキッドがジャンプシュートを決めると、残り 2分でマーティンがアリウープダンクを決めて5点差。3点差とされた残り1分半、 アントワン・ウォーカーがフリースローをもらうが、これがいずれもミス。リバウン ドを奪ってファウルされたマーティンは、フリースローを着実に2本決めて5点差、 残り49・2秒にはキース・バンホーンが24秒バイオレーションになる寸前でジャンプ シュートを決めて勝負あり。セルティックスは頼みのピアースとウォーカーが、2人 あわせて30点、4Qにかぎっては3点に抑え込まれたのが痛手となった。キッドが15 点、13リバウンド、13アシストという大活躍を見せたネッツが、7点差でセルティッ クスを振り切った。


Game7*:6月2日(日)
@ニュージャージー


※日程はすべて現地アメリカの日付けです。
ニュージャージーネッツが4勝したためGame7、Game7は行われません。
*は行われた場合の日程。
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