 |
| シャックは2年連続でファイナルMVPを獲得した |
ラリー・ブラウンコーチは試合前、「エリック(スノウ)がゲームメイクをしたほうがうまくいっている。ジュメイン(ジョーンズ)のプレッシャーを軽減させたいと思った」とコメント。スノウをスターターにしたことで、シクサーズは試合序盤からいい形でオフェンスを展開した。アレン・アイバーソンがドライブからジャンプショットを決めると、タイロン・ヒルのレイアップ、スノウがオフェンスリバウンドから得点するなど、8連続得点。シリーズ通じで不調だったヒルが、オフェンスリバウンドからレイアップを決めるなど、第1Qだけで4点、6リバウンドと攻守両面で奮闘していた。ところが、レイカーズはこの日も3Pシュートが好調。リック・フォックスとデレック・フィッシャーが2本ずつ決め、残り3分で21対21の同点に追いついた。シクサーズはラジャ・ベルのレイアップをきっかけに6連続得点をあげたが、残り42秒でアイバーソンがルーズボール争いから3つ目のファウル。予想外のファウルトラブルは、シクサーズにとってあまりにも厳しい状況へと追い込んだ。
第2Q序盤で逆転に成功したレイカーズは、8分20秒からシクサーズが3本連続でジャンプシュートをミスする間に6連続得点。その後もオニールのアリーウープダンク、オーリーのオフェンスリバウンドからブライアントが3Pシュートを決め、3分36秒でレイカーズが49対40とリード。シクサーズはFG成功率(44−38)で上回りながらも、フリースローのミス(13本中6本)と、3Pシュートが不調(6本中5本をミス)。レイカーズの3Pシュートが66・7%と絶好調ということもあって、シクサーズは試合の主導権を握ることができなかった。それでも、前半で19点をあげたアイバーソンと10リバウンドのヒルの活躍もあって、シクサーズは4点ビハインドでハーフタイムとなった。
後半開始早々、レイカーズはフィッシャーの3Pシュートをきっかけに、8−2とチャージをかけ、9分18秒で11点をリード。「何かの理由でディフェンスがおかしくなった」と、ディケンベ・ムトンボは第3Qをこう振り返る。シクサーズはファウルがもらえないことにフラストレーションを感じ、アイバーソンは大きく手を広げて不満を露にしていた。それでも、アイバーソンは中盤に3Pを含む2連続ジャンプシュートを決めて5点差とするが、オニールの3Pプレイ、フィッシャーがこの日4本目となる3Pで12点差。2分24秒でアイバーソンがオフェンス・ファウル(4つ目)を取られるなど、シクサーズは第3Qでリズムを完全に失った。第4Q開始早々には、スノウがダンクをミスしたあとに、ムトンボがオフェンス・ファウル。10分44秒に速攻からオーリーがレイアップを決めると、オニールがベンチに下がっていながらも、レイカーズは68対87とリードをさらに広げた。
厳しい状況の中、シクサーズは最後の最後までハードに戦い続け、3分半の間で16−6と反撃し、9点差まで詰め寄った。しかし、4分10秒にマット・ガイガー、3分41秒にはムトンボと、オニールにマッチアップしていた2人が立て続けにファウルアウト。1分14秒に7点差まで詰め寄られたものの、51・4秒にフィッシャーがこの試合6本目となる3Pシュートを決め、レイカーズが勝負にケリをつけた。オニールが29点、13リバウンド、ブライアントが26点、12リバウンドに加え、フォックスが20点、フィッシャーが18点とサポーティング・キャストの活躍が光ったレイカーズが、みごと2連覇を達成。2年連続でMVPに輝いたオニールは、「私にはすばらしいチームメイトがいる。フィッシャー、ハーパー、ルー、ペンバージー、JR(ライダー)、みんながいなければ、自分が2つ目のリングを手にすることはできなかった」と、チームメイトに対して感謝のことばを連発した。
37点をあげたものの、チームに勝利をもたらすことができなかったアイバーソンは、悔しさのあまり、試合後報道陣に一切のコメントを残さないまま、ファーストユニオン・センターを去っていった。 |