2009.11.05

リング・セレモニー

 NBA開幕。…って、もう1週間以上過ぎてしまったので今さらの話だけれど、これだけは書いておかなくては。

 10/27、レイカーズの開幕戦の日、レイカーズの元アシスタントコーチでトライアングル・オフェンスの生みの親、テックス・ウィンターが久しぶりにLAに戻ってきた。
 去年4月に心臓発作で転倒。その後、健康は回復したものの、言語障害で言葉が出てこない状態が続くなど後遺症があり、オレゴンの自宅でリハビリの日々だと聞いていた。それだけに、開幕戦のリングセレモニーで優勝指輪を受け取るために来ると聞いて、もしかしたら車椅子での登場なのだろうか、とか、話はできるのだろうか、と少し心配だった。
 開幕戦前、取材のためにレイカーズのロッカールームにいたところにテックスが登場。思っていた以上に顔色もよく、息子さんがついてきていたけれど、特に支えられないと歩けないというわけでもなく、しっかりとした足取りで自分で歩いていた姿にほっとした。言葉も障害があったとは思えないぐらい回復していて、短い挨拶ながら、しっかりと言葉を交わすことができた。

 試合前のリング・セレモニーではテックスの名前が呼ばれず、どうしたのかと思っていたところ、3Qと4Qの間のインターバルのときに左右2人ずつのレイカーガールにエスコートされてコートに登場して、単独でリングセレモニー。テックスの足下を考えてのエスコートだったのだろうけれど、そんなことは感じさせないようなエレガントなやり方でお見事。
 デビッド・スターンから指輪の箱を受け取り記念撮影するだけの簡単なものだったけれど、スタンドのファンだけでなく、レイカーズのベンチからコーチ陣や選手たちも見守り、拍手を送り、みんなテックスが元気になったことを喜んでいるのが伝わって、短いながらも心温まるセレモニーとなった。
 あとから聞いた話では、本当は試合前に他のコーチや選手たちと同じときに指輪を受け取るはずだったのが、どの順番にテックスをもってくるのか、最初がいいか最後がいいかと動かしているうちに漏れてしまったらしい。そこで、急きょ、3Qの後にテックスだけ単独で持ってきたのだとか。怪我の功名で心に残るセレモニーとなった。

 試合前のセレモニーも、レイカーズらしいセレモニーだった。チームがLAに移って、今回が10回目の優勝ということで、過去9回の優勝チームのメンバーからそれぞれ1人ずつ、元選手が代表して登場。現チームのコーチや選手たちは指輪を受け取った後に、この9人のレジェンドたちと握手を交わしていた。
 ちなみに、登場した9人は、ジェリー・ウェスト(1972年)、ノーム・ニクソン(1980年)、ジャマール・ウィルクス(1982年)、ジェイムス・ウォージー(1985年)、マイケル・クーパー(1987年)、マジック・ジョンソン(1988年)、AC・グリーン(2000年)、リック・フォックス(2001年)、ロバート・オーリー(2002年)。カリームはレイカーズのアシスタントコーチとして、昨シーズンの優勝指輪を受け取ったので、レジェンド側には入らず。

 試合後、ロッカールームで何人かの選手に指輪を見せてもらったのだけれど、指輪はもちろんのこと、指輪が入った箱もすごかった。ふたを開くとふたの裏側についたライトが自動的に点灯して指輪を照らし、指輪が乗った台が回転するのだ。
 指輪にも色々と工夫がされていて、まわりを囲む大きなダイヤはレイカーズ15回目の優勝ということで15個で、台も、ふつうアメリカで使われる14金ではなく15金。さらに横から見た形はホームコートのステープルズセンターの外観を模している。

指輪の詳細&写真


Posted by Yoko Miyaji at 17:48  NBA