2009.09.12

Hall of Fame (2)

 

 一日が終わった。後で何本か原稿にまとめる予定なので、ここでは簡単に感想だけ。

・きょう一番意外だったこと=ジョン・ストックトンのスピーチがとても面白かったこと。要所で笑わせるエピソードも入っていて、お見事。メディアの間で「インタビューが退屈」と言われていて、しかも自分のことを話すのが大の苦手な彼とは思えなかった。

・二番目に意外だったこと=ジョーダンが、自分のハイライトフィルムと会場のスタンディングオベーションに涙し、スピーチを始める前に何度も涙を拭っていたこと。最初の優勝や4度目の優勝の後など、人前で泣いたことがないわけではないけれど、記者会見のような場ではいつも涙をこばさないように我慢する人だったので。

・やっぱりジョーダンの競争心は誰よりもすごい。殿堂であれほど多くの人を叩く(?)スピーチも珍しいのだけれど、あぁ、そういえばそれがジョーダンであり、ジョーダンの強さの源だったなぁとあらためて思い出した。さらに、言葉にするとキツイことでも、他の人が同じことを言ったらまわりが引くようなことでも、ジョーダンが口にすると、それもひっくるめて魅かれるんだなぁと、それもまた思い出した。終わった後でみんな言っていたのだけれど、やはりジョーダンはジョーダンであり、one of the kind、他にかわりはいない。

・ジェリー・スローンがエヴァンズビル大のHCをやめた後の、エヴァンズビル大バスケットボール・チームの飛行機事故について触れていた。彼が公の場で、あの事故に触れるのを聞くのは初めて。

・当たり前のことだけど、みんな子供たちが大きくなっているなぁ~。ロビンソン、ストックトン、ジョーダンが、スピーチを使って子供たちにメッセージを伝えていたのが印象的。

・ロビンソンのスピーチの最後、神に感謝したくだりは、内容だけでなく言葉の抑揚がまるで牧師/神父のお話を教会で聞いている気分だった。彼は現役時代と見た目がほとんど変わらない。

・今年殿堂入りした人たち同士、Life Time Acheivementを受賞したジョニー・カーも含めて、いろんなところでいろんな繋がりがあって、彼らが同じ年に殿堂入りするのは運命のようなものを感じる。今回の受賞の中でひとり忘れられがちなストリンガー・コーチ(この週末で彼女の魅力にやられました)も、実はジョーダンとはかなり前からの知り合い。ジョーダンの亡父とストリンガーさんは最初からウマがあったというのはわかる気がする。

【9/16 追記】
・記事をひとつ書くほどではないので、ここに追記で書いてしまうけれど、ジョーダンのハイライト映像でもスピーチでも、見事なまでにウィザーズ時代がなかったことになってた。週末の間中を通して、ウィザーズのウの字も出てこなかったと思う。ジョーダンは、自分のブランド力をよくわかっているので、最後に裏切られた(とジョーダンは感じている)ウィザーズを、自分の殿堂入りキャリアと関係させることが許せなかったのだろう(スピーチでもわかるように、かなり根にもつ人です)。そう考えると、スピーチで槍玉にあげられた人たちは、敵なら敵なりに、まだ認めている相手ということなのかも。


Posted by Yoko Miyaji at 14:46  NBA