2009.08.01

ハッタリ

 ラマー・オドムがレイカーズと再契約。きょう、レイカーズの練習場で記者会見が行われ、その場でオドムとカプチャックが契約書にサイン。契約書を前にオドム、「もう少しくれないかと聞くには遅すぎるよね」とジョーク。GMのミッチ・カップチャックは「聞くのは自由だよ」と返していた。

 契約がまとまるまでに1ヶ月もかかったけれど、オドムいわく、「交渉とはそういうもの」だそうで。確かに、交渉の最初の頃からずっとそう言っていたから、長引くことも覚悟だったのだろう。「(交渉の難航を)個人的な批判だと受け取らないようにした」ことで、この長丁場を乗り切ることができたのだとも言っていた。
 対抗馬となったヒートや、最後になってブレイザーズも契約をオファーしてきたようだけれど、オドムの心はずっとレイカーズにあったようだ。交渉の途中でレイカーズを離れることを考えたことがあるかと聞かれて、「ない。もしそれを考えていたとしたら(考えていると口にしたとしたら)、それは“ハッタリ”というものだ。ここ(LA)が自分の住処だし、ここにいたいとずっと思っていた」とオドム。横に交渉相手だったGMのカプチャックが座っているのに…(苦笑)。カプチャックもすぐに、「彼がハッタリをかましていたのだとしたら、私たちもハッタリで騙していた」と応じていた。要は、相思相愛だったけれど、お互いに相手をじらしていたという感じ?

 オドムと、7月頭にレイカーズと契約したロン・アーテストは幼馴染。子供の頃から同じコートでプレーしてきた。そのアーテストと、NBAでチームメイトとしてプレーできることで、「ロンロン(アーテストの子供の頃のあだ名)といっしょにできるのは夢が叶ったようなものだ」とオドム。ワイルドで闘争心の塊、何をしだすかわからないアーテストと、メローでいつ集中力を出すかわからないオドム。対照的だけど、根っこのところでつながっている2人は、お互いにとっていい影響を及ぼすのではないだろうか。もう一人の幼馴染、エルトン・ブランドがまだクリッパーズにいたら、みんなでLA同窓会ができたのに。

 オドム契約の陰で、中国人選手のスン・ユエは契約打ち切りでウェイバーにかけられた。サマーリーグに出るよりも中国代表チームを優先したことも彼にとってはマイナスだったようだけれど、おそらくそれがなくても今のレイカーズの状況だとカットされていたのではないかと思う。今のレイカーズには彼に与えるロスタースポットもプレータイムもなく、また彼の成長を待つ余裕もない。NBAではほとんど才能の片鱗も見せることができていなかったけれど、どこか他のチームがキャンプに呼ぶ可能性はあると思う。彼にとって、8月のアジア選手権は、そのためのアピールの場にもなるかもしれない。


Posted by Yoko Miyaji at 11:48  NBA