2009.07.20

ベガス・サマーリーグよもやま話

 きょうで全日程が終了のベガス・サマーリーグから、いくつかよもやま話を。

元JBL選手


(正面を向いている写真も撮ったのだけど、今ひとつピンボケだったり暗かったりなので、後ろ向きのこの写真で)

 元北海道レラカムイのジャワッド・ウィリアムスは、契約中のクリーブランド・キャバリアーズから出場。NBAか海外のチームから契約を勝ち取ろうとしているFA選手ほど切羽つまってはいないものの、契約(来シーズン末まで)はnon-guranteed(契約が途中で打ち切られたとき、残りの契約金の支払いは保証されていない=支払われない)のため、いつカットされるかわからない不安定な立場でもある。
 キャブスの全日程が終わった後に少し話をしたのだけれど、レラカムイでの1年間はとても楽しかったとのことで、"That was one of the best place I played, one of the best time of my life"だと言っていた。代表でラスベガスに来ていた元チームメイトの折茂、桜井の両選手にも会ったらしく、「オリモとサクライ、それから他の選手もこの前、僕の試合を見に来てくれた」と言っていた。いつの試合かまでは聞かなかったけれど、たぶん14日、午後が自由時間のときかな。将来的に日本に戻る可能性については、今はないけれど、将来的にはありえないことではない、とも。
 サマーリーグの試合を見ていて彼のキャブスでの役割が何なのかが今ひとつわからなかった。シューターというわけでもないし、NBAに入るとサイズも大きいほうというわけでもなく、インサイドでガシガシやるタイプでもない。サマーリーグでは平均得点でチーム最多の14点をあげ、3ポイントも18本打ったうち8本入れてはいたけれど、実際のNBAシーズンが始まったら、優勝争いをしようとしているキャブスの中でどんな場面で使われるのかが想像しにくかったのだ。そこで本人に、コーチから何を求められているのかと聞くと、「ディフェンスと、オープンショットを決めること」とのこと。なるほど。となると、目標はブルース・ボーウェン?

兄弟
 上の写真でウィリアムスの隣に写っているのは、ジャネロ・パーゴの弟で、ゴンザガ大出身のジェラミー・パーゴ。お兄ちゃんパーゴ(昨季プレーしたヨーロッパから戻り、ブルズと契約したばかり)も試合を見に来ていた。

 そして、こちらもNBA選手&NBAを狙う兄弟。ケビン・デュラント(左)と、トニー・デュラント(右)。トニーのほうがケビンより2歳半年上なのだけど、身長はケビンのほうが公称で2インチ(約5cm)高い。弟のコネでオクラホマシティのサマーリーグ・チームに入っていたけれど、あまり出番は多くなかったので、あまりプレーしているところも見ることができず、どんな選手かわからないうちに終わってしまった。

 そういえば、サマーリーグ・チームには残れなかったけれど、ロン・アーテストの弟のダニエル・アーテスト(上の写真の右)も、レイカーズでサマーリーグ前のキャンプに参加していた。
 ロンロンよりもさらにずんぐりむっくりな感じで、おそらく身長はロンロンと変わらないぐらいだと思うのだけどインサイドプレイヤー。去年はヨーロッパでプレーしていたらしい。今年もレイカーズのサマーリーグ・チームに入れず、たぶんまた外国かな、と本人談(写真は、アーテストのレイカーズ入団会見のときに撮影。会見中にTwitterで逐一報告していた。そして、会見後には、取材に来ていたLAの地元記者、レポーターたちとお互いのTwitter情報を交換)。

新米コーチ

 現役引退して、ワシントン・ウィザーズのアシスタントコーチになったサム・カセル。なんと、サマーリーグでいきなりヘッドコーチ・デビューした。前の試合まではアシスタントコーチをしていたのが、きのう(7/18)のクリッパーズ戦では、しっかりヘッドコーチとしてPAアナウンスに紹介されてヘッドコーチ・デビュー。試合中も立ち上がって指示出したり、審判に抗議したり、なかなかヘッドコーチぶりがサマになっていた。
 ウィザーズは、初のWNBA選手(母)-NBA選手(息子)の組み合わせとして話題になったドミニク・マッギーがインサイドでアクティブ&エネルギーいっぱいの試合をしていて、これなら次のシーズンはかなり戦力になるのではないだろうか。

希望の星

 そのウィザーズ対クリッパーズの試合を、バロン・デイビスが見に来ていた。昨シーズン中、仲が悪いと散々書かれていたマイク・ダンリビーHCと並んで、コートサイド席で観戦。グリフィンの加入でなんとなく生き返った感のあるクリッパーズに、バロンもご満悦の様子。
 グリフィンは、この試合はウィザーズのディフェンスとフロントラインのサイズに少し手こずっていたけれど、それでも慌てず落ち着いて、それでいて一生懸命プレーする姿が好感度高い。先輩のはずのデアンドレ・ジョーダンがミスした後には励ましの言葉までかけたりして、すでにリーダーシップ発揮していた。1Q にマッギーに空中でハードファウルをされて、床に落下、しばらく立ち上がらなかったときには、会場のファンも固唾をのんで見守っていたけれど、少ししたら足をさすりながら立ち上がった。残りの試合も問題なくプレーしていたので、大丈夫でしょう。
 これなら、次のシーズンはクリッパーズ戦の取材も、もう少し楽しくなるかな。昨季は、あまりにつまらなく、見ているだけで気が滅入るような試合ばかりだったからなぁ。正直、勝ち負けはどうでもいいのだけれど、メディアという立場であっても、もっとエキサイティングな試合が見たいのだ。

Dリーグ選抜
 日本代表が2試合対戦したDリーグ選抜チーム、倉石さんが、「NBAのサマーリーグ・チームより強いんじゃないか」と言っていたけれど、実際にサマーリーグでもNBAチーム相手に互角の試合をしていた。きょうの最終戦でポートランドに勝ち、3勝2敗。NBAチームからドラフト指名されたような選手は一人もいないながらこの成績というのがすばらしい。取材している記者たちの間でも、サマーリーグの中で一番、一生懸命戦っているチーム、と評判だった。


Posted by Yoko Miyaji at 12:36  NBA